多様化するIoT関連機器に応えるため、ラインアップを拡充。
太陽誘電株式会社(代表取締役社長:登坂 正一、本社:東京都台東区)は、Bluetooth®(※1) Smart(※2)モジュール「EYSHCNZXZ」(9.6×12.9×2.0mm)と「EYSHJNZXZ」(5.1×11.3×1.3mm)を商品化する。これらの商品は、ヘルスケア機器、ウエアラブル端末やスマートフォン周辺機器のほか、IoT(注1)関連機器などさまざまな小型・薄型機器に最適な商品で、無線通信規格の一種であるBluetooth® v4.2 low energy (Bluetooth® Smart)に対応した無線通信モジュールである。
太陽誘電は、お客様からの多様なニーズに応えられるよう、小型タイプや当社オリジナルソフト搭載タイプなど商品化してきた。今回、当社従来品から形状はそのままに、高機能化を実現。高性能CPUと大容量メモリにより、より複雑なアプリケーションに対応することができる。これらの商品は、日本国内にて月産200万個体制を構築する。「EYSHCNZXZ」は、2016年4月から量産を開始し、「EYSHJNZXZ」も2016年度上期より量産を開始。同社サンプル価格は、各アイテムともに3,000円(※3)である。
Bluetooth®の規格のひとつであるBluetooth® Smartは、非常に省電力な通信規格である。そのため、ヘルスメーターや血圧計などのヘルスケア用品、活動量計などのウエアラブル端末など、さまざまな機器へ急速に採用が進んでいる。さらに、「ビーコン」(注2)と呼ばれるBluetooth® Smartの機能を利用したさまざまなサービスの登場により、Bluetooth® Smartの搭載機器数は急速に拡大している。そのため、それぞれの機器やお客様の要望の多様化に伴い、Bluetooth® Smartモジュールには、豊富な商品ラインアップが求められているという。
そこで同社は、従来ラインアップに加え、形状はそのままに浮動小数点演算機能付きの高性能なARM® Cortex®-M4プロセッサ(※4)と、従来と比較して2倍の大容量メモリを搭載した「EYSHCNZXZ」、「EYSHJNZXZ」を商品化した。IoTをはじめ、多様なサービスや複雑で高度なアプリケーションに対応できるラインアップを取り揃えている。
今後も市場からのニーズに応え、高信頼化・小型・低背化などさらなるラインアップ拡充を進めていくという。
同社では、WEBサイトで『Bluetooth® Smart』のソリューション提案ページを開設している。従来品と合わせて顧客が自らのニーズに合ったモジュールを選択できる『最適モジュール選択チャート』を掲載している。
※1 Bluetooth®ワードマークとロゴは、Bluetooth SIG,Inc.が所有しており、ライセンスに基づき同社が使用している。
※2 「Bluetooth® Smart」はBluetooth SIG,Inc. によって規定された規格。
※3 掲載のサンプル価格は当社の販売サンプル価格に。代理店経由のご購入を検討の際は、各代理店へお問い合わせ下さい。
※4 ARMおよびCortexは、ARM Limited(またはその子会社)のEUまたはその他の国における登録商標です。 All rights reserved.
■用途
ヘルスケア機器、ウエアラブル端末やスマートフォン周辺機器など多様な小型・薄型機器向け無線通信モジュール。
今回商品化したBluetooth® Smartモジュールの主な特性は以下のウェブサイトを参照。(2016/4/1)
■用語解説
(注1)IoT (Internet of Things、モノのインターネット)
スマートフォンやウエアラブル機器をはじめ、自動車、産業機器などあらゆるものに通信機能が搭載され、インターネット接続や相互通信により、自動制御や遠隔管理などが行われること。
(注2)ビーコン
広義では位置情報の伝達手段やそれらが設置された施設を指し、燈火、無線その他の方式が用いられる。非常に低消費電力なBluetooth® Smartを利用したサービスとしては、無線で周囲のスマートフォンにクーポンや道案内、商品説明を配信したり、見守りタグとして使われる。