RS485/RS232システムの部品数を減らす高集積マルチプロトコル・トランシーバ。
リニアテクノロジー株式会社は、実装面積20mm2の小型パッケージで供給されるRS485/RS232マルチプロトコル・トランシーバ「LTC2873」の販売を開始した。LTC2873にはコマーシャル温度グレード(0℃~70℃)、インダストリアル温度グレード(-40℃~85℃)、車載温度グレード(-40℃~125℃)の各バージョンがあり、RoHS準拠の24ピン4mm x 5mm QFNパッケージで供給される。1000個時の参考単価は4.45ドルからで、リニアテクノロジー国内販売代理店各社経由で販売される。
LTC2873は必要なすべての機能を搭載したマルチプロトコルICで、現在入手できる中で最も小型。LTC2873は±26kV HBMのESDに対してバスを保護し、3V~5.5Vシステム向けにソフトウェアで選択可能な堅牢なインタフェースを備えている。最小1.7Vの低電圧が可能なシンプルなロジック・インタフェースにより、1個のRS232シングルエンド・トランシーバまたは1個の半二重RS485差動トランシーバとして共有バス・ラインを再構成することができる。また、DC/DC昇圧コントローラとピンで制御可能なRS485終端抵抗を内蔵しているため、高価で場所をとる外部回路が不要である。LTC2873のようなマルチプロトコル・トランシーバは、よく使われるインタフェース規格に柔軟に対応できるため、単独POS端末、防犯カメラ、交通規制、産業用オートメーションで広く使用されている。
LTC2873の特長:
・動作RF周波数:2GHz~14GHz
・アップコンバージョンまたはダウンコンバージョン
・IF周波数範囲:DC~6GHz
・高い入力IP3:5.8GHzで24.4dBm、9GHzで21.4dBm
・小さい変換損失:5.8GHz で7.1dB
・SSBノイズ・フィギュア:8dB
・低いLO駆動レベル:0dBm
・パイパス可能なLO周波数ダブラを内蔵
詳細はリニアテクノロジー社のウェブサイトを参照。(2016/3/16)