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製品仕様の拡張により隠れた妨害が明らかに

Narda Safety Test Solutions 社は、妨害・方向分析器(IDA:Interference and Direction Analyzer) の仕様を拡張し、無線信号を改善し明らかにできるようにした。
 同社によれば「時間分解能が極めて短い1 μ s のIDA スペクトラムにより、大規模試験所の機器でのみ可能だった信号構造の実態把握が今や可能となった。これは、妨害と高速で変化する周波数に隠れた送信機の分析およびそれ以降の動作ステップをローカルに置くことも可能であることを意味する」という。Narda 社は、隠れた妨害を明らかにし、周波数ホッピングを使用する送信機の発見を可能にしたIDA 2 を最近発表した。「利用できる周波数スペクトルが制限されるので、最新の通信方法の多くは、周波数ホッピング(周波数ホッピングスペクトラム拡散(FHSS) をますます使うようになっている。連続的に周波数を変えることによって、いくつかのデバイスは、空いている周波数またはチャネルを常に見つけることができる。ドローンの遠隔操作と同様、ISM 周波数バンドの典型的用途は、WLAN とBluetooth などである。周波数ホッピングを使うGSM 動作モードもある。また違法な送信機もこの周波数ホッピングの方法を利用するが、ホッピングにより送信機を正確に発見することは殆ど不可能になる。この種の妨害は、送信機が合法的に動作していて意図せずに起こることもありえる」と、Narda 社は説明する。IDA 2 は、高分解能スペクトラム表示モードと大きなディスプレイを採用した。測定器は、周波数帯域幅最大32 MHz に設定でき、妨害の自動位置計算、使われているアンテナの自動認識、自動データ保存適用などが可能。内蔵電池を含んだ重量は3キロ未満である。
 詳細はNarda Safety Test Solutions 社のウェブへ。(2015/07/01/)