オーストラリアのスクエア・キロメートル・アレイ望遠鏡(SKAP:SquareKilometreArrayPathfinder)として知られる西オーストラリア州の新しい電波望遠鏡が、50億光年以上離れている銀河PKSB1740-517を発見した。電波望遠鏡にあるパラボラアンテナ36個のうち6個がPKSB1740-517からの信号を捉えた。この発見は、他の望遠鏡では検出不可能な銀河の信号をASKAPでは検出できることを実証するものである。TechTimesによると「星の光が塵で隠れていたり、ぼんやり光っていたりしても、天文学者は銀河をその水素ガスから見つけることができる。信号は微小だったが、ASKAPデータ中で突出していた。多くの電波望遠鏡は無線妨害または不要な信号によって妨害されるが、ASKAPが設置されている場所は並外れて干渉が少ない」という。オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIOR:CommonwealthScientificandIndustrialResearchOrganisation)のJamesAllison氏は「多くの天文台で、この低下は背景無線周波雑音で隠れていたが、我々のサイトは明らかに、背景無線周波雑音が際立って静かである。他の天文台なら(データ中の)この低下部分はバックグラウンドの無線周波雑音にかき消されていただろうが、ここASKAPでは非常にノイズが少ないため、明確に際立っていた。こういった最新の調査研究結果は、他の望遠鏡ができなかったいことをASKAPにはできることを証明している」と話している。天文学者チームは、新しい衛星が30個も追加されたこともあって、さらに画期的な発見が来年にもあるかもしれないと、楽観的に見ている。詳細はTechTimesのウェブへ。(2015/07/09)