StephenHawking博士は、最近、地球外生命(エイリアン)を発見することを目的とした「BreakthroughListen」という1億ドルの新プロジェクトを論じている。地球外知的生物探査計画研究所(ExtraterrestrialIntelligenceInstitute)名誉会長のFrankDrake氏は、1961年に人間と通信が可能なエイリアンの文明の総数を計算する方程式を、考案した。ワシントン・ポストによると、Drake氏が現代のデータを式に代入して得られたのは1万であるという。「だが、もし宇宙に地球外生命体が生存する要素がそれほどあるのなら、なぜ我々は未だ何も発見できないのか?または、より適切に、若い人間が(100,000年)と宇宙の年齢(138億年)との比較を考慮すると、何故いかなるエイリアン人も、我々を見つけなかったか?」あるいは、もう少し適切に言えば、宇宙の年齢(138億年)と比して人類の年齢がとても若い(10万年)ことを考慮するなら、なぜ宇宙人側が人間を発見できなかったのか?この疑問は、フェルミのパラドックス(FermiParadox)として知られており、イタリアの物理学者エンリコ・フェルミ(EnricoFermi)氏が考案したものである。「これまで、陰謀説を唱える人たちが議論してきたにもかかわらず、こういった探査の証拠は何もなかった。可能性がある地球外生命体の文明から届く無線信号や他の信号を探知するSETI実験では結局何も見つからなかった」と研究者たちは言及する。「フェルミ・パラドックスの説明には3つの広範なカテゴリがあるが、それぞれにいわゆる「副次的(sub)」な説明のいくつかが含まれる。その範囲は、知的な生命体は信号を発しているが我々がそれを捕捉する方法を知らないのだ、という理にかなったものから、地球は宇宙人の娯楽用に作られた人間の「動物園」でしかないという一見馬鹿げたものまで、多岐にわたる。宇宙飛行士や生物学者が考えたものもあれば、哲学者や経済学者の論もある。それでも、科学よりSFと共通性を持つ範囲が多いようである。「どの論も、少なくとも抽象的な意味では、考えると愉快である」とワシントン・ポストは報じている。このパラドックスに対する3つの説明は「地球上の人間は、本当に宇宙で孤独な存在である」「他の生命体はどこか遠くにいるが、人間はまだそれを知らない」「地球外生命体は人間に無関心である」などである。詳細はワシントン・ポストのウェブへ。(2015/07/23)