自動運転車安全コンソーシアム(AVSC:Automated Vehicle Safety Consortium™)は、2025年10月14日、「証拠に基づいて安全性の主張を評価する方法」と題した最新のベストプラクティスを発表した。
このガイダンスは、自動運転システム搭載車両(ADS-DV:
automated driving system-dedicated vehicles)の安全性に関する主張を裏付ける証拠が十分かどうかを評価する標準化された枠組みである。
安全性ケースで提示される、証拠に裏付けられた構造化された主張は、ADS-DVが実用に耐えうる安全性を備えていることを示す重要な手段である。このベストプラクティスは、主張および裏付けとなる証拠の信頼性と完全性を一貫して評価するという重要な課題に取り組んでいる。
AVSCのエグゼクティブディレクターであるDarcyne Foldenauer氏は「安全性に関する主張の評価方法に対する業界の合意は、社会の信頼を築く上で不可欠です。このフレームワークはメーカー、開発者、車両運転者、その他の関係者が、自動運転車の安全性に関する共通のアプローチで足並みを揃えるのに役立つ」と述べている。
このベストプラクティスにより安全性に関するケース内で証拠に基づく主張(CSE:Claims Supported by Evidence)を評価するプロセスの概要を示すことで、関係者が以下を実行できる。
・安全性ケースの作成において、一貫性と明確さを促進する。
・自動運転車(AV)エコシステム全体でのコミュニケーションと理解を強化する。
このガイダンスのリリースは、業界共通の指針を通じて自動運転車の安全な実用化を推進するというAVSCの使命において、また一つ重要な節目となる。
詳しくはAVSCのWebへ。(2025/10/14)
https://avsc.sae-itc.com/news/avsc-releases-new-best-practice-strengthen-safety-case-evaluation-automated-driving-systems