FCC、多言語ワイヤレス緊急警報の道を開く

　連邦通信委員会（FCC）のJessica Rosenworcel委員⻑は、多⾔語ワイヤレス緊急警報の拡充に向けた大きな前進を発表した。⼀般からのフィードバックに基づき、FCC は米国で最も多く使われている13の⾔語に加えて英語手話、米語手話（ASL）に対応し、頻繁に発令され緊急性の⾼い18 種類の警報についてテンプレートを作成した。公共安全担当者は、このカスタマイズ可能な多⾔語テンプレート警報を使用することで地域社会への警報伝達を強化し、人命救助に役立てることができる。
　「連邦緊急事態管理庁（FEMA：Federal Emergency Management Agency）は、英語力に限界のある人々がワイヤレス緊急警報にアクセスしやすくするためのFCCの取り組みを⽀持する」と、FEMA国家継続プログラム局のMichael S.George副局⻑は述べている。「この取り組みにより、警報発信者は重大な緊急事態の際に市⺠と迅速にコミュニケーションをとることができるようになる。」
　2024年2月、FCCの指⽰に基づき公安• 国⼟安全保障局は、どの警報に多⾔語テンプレートが必要か、そのテンプレートの翻訳など実装の詳細について意見を求めた。同局からの報告書と命令には、そのフィードバックが反映されており、ハリケーン、⻯巻、地震警報など、最も⼀般的で緊急性の⾼い警報のテンプレートが、英語手話とASLに加え、米国で最もよく使われる13の⾔語（アラビア語、中国語、フランス語、ドイツ語、ハイチ•クレオール語、ヒンディー語、イタリア語、韓国語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語、タガログ語、ベトナム語）で提⽰されている。
　詳細はFCCのウェブへ(2025/01/08)
https://www.fcc.gov/document/fcc-paves-way-multilingual-wireless-emergency-alerts