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IEC 61000-5-6:2024~外部EMの影響緩和

2024年4月5日、IEC 61000-5-6が発行された。表題は「電磁両立性(EMC-第5-6部:設置及び緩和の指針-外部EM の影響の緩和」である。この規格は、施設または設備に影響を及ぼす外部の電磁的影響を軽減するためのガイドラインであり、電気・電子装置やシステム間の電磁両立性(EMC)の確保が目的である。扱う妨害源は、雷、RF送信機、電力線、通信線に対する電磁トランジェント、高高度電磁パルス(HEMP)、意図的な電磁干渉(IEMI)をはじめとする高出力電磁トランジェントなどである。この規格は、敏感な電気・電子設備およびシステムの設置者、製造者、ユーザーが使用するためのものである。主に新しい設備に適用し、経済的に実現可能な場合は既存の設備の拡張または変更にも適用できるものの、スコープ外である。技術的な原則は個々の機器または装置に適用できる。この国際規格は、2002年に発行された技術レポートIEC TR 61000-5-6について次のような重要な技術的変更を行ったもので、IEC TR 61000-5-6は廃止される。

a)IEMIなど他のHPEM(高強度電磁的)環境を含めるように規格全体を更新
b)EM復元力(Electromagnetic resilience)の概念を詳しく示し、HPEM検出器、回復、復元に関する情報を含む新しい附属書A(情報)を追加

詳細はIECのウェブへ。(2024/04/05)
https://webstore.iec.ch/publication/69097