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FCCは衛星通信拡大に対応した組織変更を実施

 4月11日、FCCのジェシカ・ローゼンウォーセル委員長は、国際局(IB:International Bureau)を宇宙局(SB:Space Bureau)と国際部(OIA:Office of International Affairs)という2つの局に分けることを発表し、同日FCC本部でキックオフイベントを開催した。この組織変更の目的は、電気通信分野で起こっている急速な変化に対応し、衛星接続を通じて経済的成功を支援することで、SBが衛星政策の主導を、OIAが外国の規制当局との連携を担当する。新設した2部局の詳細は以下のとおりである。

1.宇宙局
・衛星および宇宙ベースの通信・活動に関連する政策やライセンス問題を主導することにより、競争力のある革新的な世界通信市場を促進する。
・その責務の中で、複雑な政策分析やルール策定を主導する。
・宇宙ベースのサービスに使用される衛星および地球局システムを認可する。
・規制プロセスを合理化し、事業者が顧客ニーズを満たせるよう最大限、柔軟に対応する。
・スペクトラムおよび軌道資源は十分ではないので、効率的な利用を促進する。
・衛星および宇宙政策の問題に関係した他国や国際機関、多国間機構、外国政府関係者と協議するため、宇宙政策と統治の問題に関してFCCを中心に他の米国政府機関と調整する役割も果たし、OIAと協力する。

2.国際部
・多国間や地域の機関などの外国・国際規制当局とFCCとの間で委員会の準備調整を担当する。
・規則制定と認可を通じて、海底ケーブルだけでなく国際電気通信施設やサービスに関するFCCの政策策定を促進し、外国資本案件についてFCCに助言する。
・業務遂行にあたっては関連する連邦政府のパートナーと協議し、国家安全保障、法執行、外交政策、通商政策上の懸念に対処しながら、米国の国際電気通信市場における競争と海外投資を促進するFCCの政策を実施する。
・政府間のリーダーシップ、交渉、国際および政府機関間の代表機能を担当する。
・国際会議や多国間会議、地域組織、国境を越えた交渉、国際基準設定の取り組みに対するFCCの世界的な参加を監督し、調整する。
・他国や外国政府関係者との2国間会議を監督する。

詳しくはFCCのウェブへ(2023年4月7日)
https://www.fcc.gov/document/fcc-space-bureau-office-international-affairs-launches-april-11