FCCは次世代ワイヤレス用の12.7 GHz帯域を調査

FCC は次世代ワイヤレスサービス向けに12.7 ～13.25 GHz帯域 (12.7GHz帯域) で最大 550 MHzの再割当てを検討する手続きを始めると決定した。FCCによれば、この調査は 12.7 GHz帯域のより集中的な使用を提供するための最初のステップであり、5G、6Gおよびその上を行く次世代ワイヤレスサービスの実現に重要な役割を果たすであろう、貴重な中帯域周波数が大幅に開放されることを期待しているという。
　この新しい手続きは、現在および将来の消費者および企業の無線ニーズに対応するためにミッドバンドスペクトラムを確保する一連のFCC イニシアティブの中で、最新のものである。ミッドバンドスペクトラムは、容量と広いカバレッジの理想的な組み合わせを提供し、高速で広いカバレッジをサポートできる。12.7 GHz帯は、米国内ではすでに地上波モバイルサービスに主に割り当てられているため、モバイルブロードバンドの使用に最適であると考えられている。
　今回の調査は、FCCが12.7 GHz帯域のより効率的で集中的な使用をどのように奨励できるかについての情報を求めている。また帯域内の既存の利用を考慮すると、既存事業者の投資を保護し、事業の中断を回避しながら、新規使用の機会を提供するかどうか、またその方法についても意見を求めている。したがってこの調査では、潜在的な新規参入者と既存のユーザーとの間の共存または共有を促進するための方法や、現在のユーザーの一部またはすべてを移転して帯域の一部またはすべてをより集中的に使用するための白紙状態にすべきかどうか、そして12.7 GHz帯域の新規事業者が隣接帯域で既存サービスを提供する場合の適切な保護レベルについても質問している。
　FCCは新しい手続きの結果が出るまで、12.7 GHz 帯域での新規または変更認可の申請についても、180日間の凍結を延長した。
　詳しくはFCCのWebへ。（2022年10月27日）
https://www.fcc.gov/document/fcc-examine-127-ghz-band-next-gen-wireless