当誌2021年8月号のEMCニュース記事「FCCが3.45GHz帯のオークション手順を発表」の続報をお届けする。
2022年5月4日、FCCは今年1月に終了したオークション110の落札者に、3.45GHz帯の柔軟な使用を認める無線サービス免許を4,041件、付与した。この措置によりFCCの審査は完了し、長文のフォームを埋めて申請したオークション110の落札者全てに免許が付与されることとなった。
FCC委員長Jessica Rosenworcel氏は「FCCは多様性と競争を念頭に、このオークション体制を作った。結果を見るとそれは一目瞭然である。今回FCCが付与した免許は、中小企業や地方の通信事業者を含むさまざまなプロバイダ向けに、国の隅々まで5G を実現するのに役立つだろう。今回のオークションの成功を受けて、7月から始まる2.5GHz帯のオークション準備に鋭意取り組んでいる。ミッドバンドスペクトラムを利用可能にするよう引き続き注力することは、米国で5Gを幅広く利用できるようにするというFCCの取り組みを示すものである」と述べた。
3.45 GHz帯域のオークションでは、総収入が225億ドル(約29兆円)を超えた。落札した23社のうち13社は中小企業または地方のコミュニティにサービスを提供する事業体である。さらに3.7 GHz帯のスペクトラムに対する以前の5Gオークションと比較するとオークションでは市場ごとの落札者数が大幅に増加した。この範囲の幅広さと落札者の分布は、5Gでアメリカがリーダーシップを維持するのに必要なミッドバンドスペクトラムリソースを多様なワイヤレスキャリアに提供し、結果的に競争を高めることになる。
詳しくは、FCCのウェブへ。(2022/05/04)
https://www.fcc.gov/document/fcc-grants-345-ghz-band-wireless-licenses