2021年4月14日、FCCは、新しい車載レーダー技術を使って、危険な車内に放置された子供の命を救う警報を発信するモニタ機器の搭載・使用を許可する道を開いた。つまり、機器メーカーおよび自動車メーカーに、車内監視レーダーを60 GHz周波数帯域で使用および運用するための6つの免除要件を許可したのである。FCCの臨時議長Jessica Rosenworcel氏によれば、この技術は家庭での子供たちの安全を守る新しい方法となる。「致命的な熱射病の危険から子供たちを守るために、FCCが役割を果たせることは喜ばしい。まもなく夏になるが、これらの免除(waivers)要件は、自動車安全技術で命を救う発明を車に搭載するためのより強固なフレームワークをもたらす第1歩となる」とRosenworel氏は述べている。
国道交通安全局(National Highway Traffic Safety Administration)の統計では、近年、車内に放置されたり、閉じ込められたりして熱射病で亡くなる子供たちが増えている。2019年には52人、2018年には53人の子供の命が失われた。後遺症が残るような重大な事例はもっと多い。死亡例の多くは、子供が車内に放置され、忘れられたことによるもの。2019年には、20社を超える大手自動車メーカーが、遅くとも2025年モデルには、後部座席リマインダーシステムを車両に標準装備することを約束した。
FCCは4/14付で、免除(waiver)を申請していたBrose North America、IEE Sensing、Infineon Technol6ogies Americas、Tesla、Valeo North America、Vayyar Imagingの各社に、セクション15.255の
技術およびサービス規則の限定的な免除を認めた。これは57 ~ 71 GHz帯域での免許なし運用を限定的に可能にするもので、免除を受けた用途についてはFCCの技術・エンジニアリングエキスパートが、綿密かつ正確に作り込んだ例外規則として決定した。
詳細は下記のFCCのウェブへ(2021/04/14)
●タイトル(WORD他のダウンロード可):
https://www.fcc.gov/document/fcc-permits-hot-car-sensors-save-children
●リリース:
https://docs.fcc.gov/public/attachments/DOC-371605A1.pdf
●免除(waiver)申請の説明:
https://docs.fcc.gov/public/attachments/DA-21-407A1.pdf