2020 年6 月15日、国際規格CISPR 16-1-4: 2019 に対する修正票1が発行された。表題は「修正票1-無線妨害及びイミュニティ測定装置並びに測定方法の仕様書-第1-4 部:無線妨害及びイミュニティ測定装置-放射妨害の測定用アンテナ及び試験サイト」である。同時に、合併版CISPR 16-1-4: 2019+AMD1: 2020 CSV も発行された。この合併版は、CISPR 16-1-4: 2019 の第4版 (2019) と修正票1(2020) で構成されている。修正票1 の概要は以下のとおり。
・ 付則 C(規定)のC.6変換係数に、C.6.1概要、C.6.2標準直径ではないLLAS用の電流換算係数、C.6.3 LLASで測定した電流を磁界強度に変換、などの追加。
・ C7実施例追加。
・ 付則 H(情報) 交差偏波応答(XPR: cross-polar response)測定における不確かさの定義の追加。H.1概要、H.2不確かさ見積もり例、H.3表H.1および表H.3の入力量の推定の根拠、H.4 OATSでの100 MHz未満のXPRの測定。
・ 元の図C.8を廃止し新しい図C.8を直径2 m、3 m、4 mのループの基準検証ファクターに変更。
・ 元の図C.10と図C.11を廃止し、新しい図C.10を直径 2mのLLAの感度、C.11 を3つの標準測定距離の変換係数 [dB(μA/ m)への変換用]に修正。
・ 表8の次に以下を追加:表C.1(直径2m、3m、4mのループに関する図C.8の検証係数)、表C.2(直径2 mのLLAに関する直径DのLLA感度[図C.10])、表C.3(3つの測定の磁界強度変換係数[図 C.11])
・ 表G3の次に、表H.1 (FARにおけるXPR測定の不確かさ見積例)、表H.2 (AxpT[表H.1のような他の推定値]の他の値に依存する不確かさ)、表H.3(OATSでのXPR測定の不確かさ見積例)。また、この合併版は4.1 版、CISPR 16-1-4: 2019 は第4版で、2010 年発行の第3版、修正票1:2012 および修正票2:2017 を廃止して置き換えたものである。周波数範囲9 kHz 〜18 GHz の放射妨害波を測定するための機器の特性と性能を規定し、アンテナと試験サイトの仕様が含まれている。測定方法はパート2-3 で、電波妨害の詳細はパート3に載っている。不確かさ、統計、限度値のモデリングは、CISPR 16 のパート4に掲載されている。
詳細はIEC のウェブへ。(2020/06/15)
● CISPR 16-1-4: 2019/AMD1: 2020
https://webstore.iec.ch/publication/65929?utm_source=Webstore+Just+Published&utm_campaign=a27742f7cd-JUST+PUBLISHED+by+the+IEC+-+Edition++2020-06&utm_medium=email&utm_term=0_61d266ee9e-a27742f7cd-51596217
● CISPR 16-1-4: 2019+AMD1: 2020 CSV
https://webstore.iec.ch/publication/67212