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高強度電磁放射※ および高周波電磁界発生システムのEMC試験用RF/マイクロ波電力増幅機の仕様(その2)

2.高い周波数の電界発生システム
 従来、周波数帯18 ~ 40 GHzの低いレベルの電界発生は進行波管(Traveling Wave Tube:TWTA)を使って実施されていた。TWTAは要求される電界を得るために要求よりもはるかに大きい電力を発生させることが多く、費用も非常に高い。不必要な電力コストを払う理由があるだろうか? ARには、周波数帯18 ~26.5 GHzと26.5 ~ 40 GHzで電界強度最大50 V/mを発生させる電界発生システムAAシリーズがある。
 モデルAA18G26とAA26G40は、十分なヒートシンクと温度過昇障害検出器とともに、アンテナを半導体電力アンプに直接接続している。アンテナを直接アンプに接続することでケーブル損失がなくなり、アンプの最大電力をアンテナに供給することができる。ケーブル関連のRF損失は、アンテナユニットにアンプを直結して使用する時と同じRF電界を発生させるのに大電力アンプが必要となるので、非常に大きな影響を与えることもある。
 2モデルの周波数範囲内では2つのオプションが利用可能である。各機器のモデル名末尾に-20と-50と付いているのは、電界強度(20 V/m または50 V/m)を最低限保証するという意味である。アンプのサイズを最小にするためAAシリーズは、高い電界強度を発生するアンプ利得ではなくアンテナ利得を使っている。表3は、利用可能なAA電界発生ユニットのリストと、その周波数範囲、電界強度保証値、アンテナスポットサイズである。
 詳細はARのウェブへ。(2019/06/11)
https://www.arworld.us/html/systemBrochureRequest.asp

表3:AAシリーズのオプション