マイクロ波帯より高い周波数帯のライセンスを柔軟に運用する(Upper Microwave Flexible Use Service:UMFUS)ためのオークション“Auction 103“が、FCCより公告された。
1.概要
このオークションの入札開始は2019年12月10日の予定で、公告では37 GHz(37.6~38.6 GHz)、39 GHz(38.6~40 GHz)、47 GHz(47.2 ~ 48.2 GHz)帯のUMFUS に関するAuciton 103で使用する手順を定めている。これらの周波数帯は第5世代(5G)無線通信やIoTほか最新の周波数帯域のサービスをさらに展開する目的で使用される予定である。このAuction103 は、高い周波数帯域に対しFCCが実施する3番目かつ最大のオークションである。
2.Auction103の内容
この公告には、同オークションの入札に関連する手順、用語、条件、日付、締切の詳細やオークション後の適用や支払過程が掲載されている。変更ライセンスを受け入れる39 GHzの既存事業者には同オークションの新規ライセンス入札の資格があるが、ここに掲載されている特定の手順は、その変更ライセンスがどのように具体的な周波数に割り当てられるかに影響する。
3.背景および関連当局
FCCは“2016 Spectrum Frontiers Order”でミリ波(mmW:millimeter wave)帯をライセンスの有無にかかわらず入手できるようにした。他にもFCC は、UMFUS についてのライセンスと運用ルールを作成し、UMFUSライセンスをオークションに出せる競売ルールを使うことを決定した。“Spectrum Frontiers Fourth R&O”では、既存の39 GHzライセンスと新規ライセンスの両方が可能となる特別オークションを実施し、この帯域全体を使う重要な次世代通信に対応した。2019年4月15日付の“Communications Act of 1934”のsection 309(j)(3)に従って修正されたとおり、FCCは公告を発行しAuction 103で使用予定の競売手順およびさまざまな他の手順に対してコメントを募集した。その結果、7つの団体からコメントがあり、返信コメントが5つ
あった。
詳細はFCCのウェブへ。(2019/07/11)
https://docs.fcc.gov/public/attachments/FCC-19-63A1.pdf