規格の表題は「電気自動車の導電接続充電システム―AC/DC供給への導電接続に対する電気自動車の要求事項―電気自動車のオフボード充電システム※に対するEMC要求事項」で、今回のものは仮発行バージョンである。この国際規格の最終草案(FDIS)は正式発行の6週間前に仮発行され、2017年9月29日~11月10日の投票期間中は販売されていた。FDISを購入すると自動的に最終正式版を受け取ることができる。
この規格は、伝導電力伝送(CPT: Conductive Power Transfer)によって電気自動車に電力供給あるいはチャージするのに使われる充電システムのオフボード部品または機器全てに対するEMC 要求事項を定めている。
定格入力電圧は、IEC 60038:2009に従い最大1000 V ACまたは1500 V DC、定格出力は最大1000 V ACまたは1500 V DCである。IEC 61851-1:2017で定義されているように、オフボード充電機器のモード1、モード2、モード3、モード4の充電について扱っている。
この第1版はIEC 61851-21-1と合併され、IEC 61851-21:2001を廃止して差し替わる。この版はIEC 61851‑21:2001に対して以下の重要な技術的な変更を含む。
(a) この規格は現在、他の電気試験の代わりにEMC関連の試験だけを扱う
(b) 第2項および第3項を更新
(c) ポートの定義と試験セットアップおよび対応する限度値は、より正確に規定された動作モード同様に規定された。
(d) 付属文書AとFを追加
近日中にIECのウェブでISが発行される見込み。(2017/9/29)