回路保護分野の世界的大手企業Littelfuse, Inc.は、同社のSP11xxシリーズTVSダイオードアレイシリーズの最新製品となる80 Aディスクリート双方向TVSダイオードアレイを発表した。回路設計者にとって、同製品は、ESD損傷から低電圧電力バスを保護するスタンドオフ電圧の低いオプションとなる。独自技術のシリコン・アバランシェ技術で製造されたTVS ダイオードを使って構成されたこのダイオードは、各I/Oピンを保護して、破壊的なESDに敏感な電子機器に対してハイレベルな保護を可能にする。この堅牢なダイオードは、± 30 kVでの繰り返すESD印加を性能低下させることなく安全に吸収できる。さらに各ダイオードは、波形が8/20μsの80 Aサージ電流を非常に低いクランプ電圧に安全に消散させることができる。SP1103CシリーズTVSダイオードアレイの一般的な用途は、自動車電子機器、産業製品、家電、スイッチ/ボタン、試験機器/器具、POS端末、医用機器、ノートPC/デスクトップPC/サーバ、コンピュータ周辺機器などである。「SP1103Cシリーズの強化されたESD性能により、メーカーはIEC規格記載の最大レベルを超えたESD保護を達成できる。他に多くの脅威に対しても保護するので、現場で製品の信頼性を大いに高めることになる」とLittelfuse社のTVSダイオードアレイ事業開発担当マネージャーのTim Micun氏は話している。SP1103CシリーズのTVSダイオードアレイの主な利点は以下のとおり。
・非常に低い動的抵抗(0.01 Ω)により、過電圧事象の際に即効性のあるESD保護を確実に実施する。
・ディスクリート双方向設計なので、挿入が前向きでも後ろ向きでも作動可能。
・絶縁破壊電圧が低いため、パワーレールを2.8 Vまで保護する。
・業界標準である無鉛の1610DFNパッケージなので、産業、自動車、商用環境での使用に適している。
詳細は
Littelfuse社のウェブへ。(2017/08/28)