Seeed Development社は、ユーザーがRF探査から最高の価値を得る支援をするため、ここ数ヵ月にわたって特定のアンテナの提供を大幅に増やしてきた。ご存知のとおり、適切な場所に置かれた正しいアンテナは状況を一変させる。さまざまな周波数範囲に対応する指向性、無指向性、狭帯域、広帯域、パッチ、クローバー型の各アンテナがSeeedStudio社および他の代理店から入手できる。
しかし当社の販売するアンテナは、今までのところ、いわゆる「遠方界」の伝搬波を測定するために使われている。これらのアンテナは、数波長離れたところにある全ての種類のRF 送信を測定、診断するのに良い。多くの課題を別にすれば、最も注目すべきなのは、送信波がどこから来るのか正確に判断するのに十分な分解能が不足しているので、PCBや電子機器内の部品やケーブルの探査や測定において遠方界アンテナはふさわしくない、ということである。さらに遠方界アンテナは、外部の遠い発生源から来るあらゆる種類のRF放射の受信を続け、その結果を診断中の近い放射源と混同してしまう。これを支援するため、RF業界の人たちは「近傍界」アンテナを使う。そして近接診断用にもっと多くの分解能を提供するが、その殆どは遠方界の送信波の影響を受けない。残念なことに、大部分の近傍界アンテナはRF探査機器自体の数倍のコストがかかるのに、非常に特別な作業にだけ使用され、大量消費市場には出回らない。なので、コスト重視のセットアップの大部分で近傍界アンテナを利用することはなかっただろう…少なくとも、今までは。
ここに当社初、特注設計で完全校正済みの近傍界アンテナを適正な価格で紹介できるのは、とても喜ばしい。最初のモデルRFEAN25は、非常に高感度で小型の使いやすい磁界ループ近傍界アンテナである。当社では15ヵ月以上にわたって新しいアイデアを試し、試作品を微調整した。この創造的設計のおかげで当社の試験所では、RFEAN25が周波数範囲20 ~ 6000 MHzで市販されている他の磁界ループアンテナより少なくとも10dB 以上高感度であり、しかもずっと低価格であることを証明できた。競合他社の近傍界アンテナと比較すると、REFAN25が小型かつ軽量で、PCB内のスペースが限られている場合に、まさに必要なものであることがわかるだろう。アンテナ対応の高品質なセミフレキシブルRFケーブルが追加されている。このアプローチの大きなメリットは、アンテナを必要な場所に設置する際、ほとんど手に持つ必要もなく希望どおりのケーブルを形成できることである。
詳細はSeeed Development社のウェブへ。(2017/04/04)