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独自の接触電流メータ新製品

 時間で変化する電界と磁界(1 Hz ~ 100 kHz)の曝露制限および特に時間で変化する導電性物体からの接触電流の基準レベルについて、ICNIRP が出した1998年版と2010年版のガイドラインは、EU 内でEMF 指令 2013/35/EU に採用され、2016年7月1日より法的に強制となった。労働者および一般人の暴露に関して最低限の健康・安全要求事項の観点から、この規則に従って測定されるべきパラメータの1つは接触電流の値である。接触電流とは、人または物体が電気的導体として作用して電磁界に曝されている物と接触するときに流れる電流であり、アンペア(A)で示される。労働者やオペレータが、四肢を通る電流と体幹部を通る接触電流を発生可能な電荷を蓄積できる機器に接触するのは危険な面もある。適切にシールドされていない電気機械類も電磁波を放射できるため、無防備な接触でも接触電流が生じる。MPB 社が開発した接触電流メータ(CCM:Contact Current Meter)を使えば、接触電流値を確認して2013/35 /EU 規制が要求する測定の枠組みを完了するというオペレータの仕事は大幅に単純化される。接触電流に関連した用途は以下の通りである:

• 工業用(例えば誘導加熱、RF乾燥、溶接および接着)
• 放送塔の保守
• 放送塔に近い送電線鉄塔等
• 病院内のEMF 発生源CCMは40 Hz ~ 110 MHzの範囲で動作し、下記2つの測定モードで接触電流値を測定できる。
• グランドモード(GP)
• ハンドモード

 グランドモード(GP)は、オペレータの安全を保証するデフォルトの必須モードである。これは標準化されたインピーダンスを用いて実際に測定する。電流が危険なレベルではないことを確認した後、ハンドモードで人体を介した接触電流の測定が可能になり、測定を実行するオペレータの可変的なインピーダンスに準じた測定となる。CCMからの測定出力は、接触電流のmA値または規格で定義された限度値を基準にしたパーセントである。
 詳細はデータシート(PDF)へ。(2017/02/01)