Vishay Intertechnology社は、薄型でエミッションを減衰させる統合された電界シールドが特徴の高電流車載用インダクタ「AutomotiveGrade IHLE」シリーズの民生バージョンを発表した。ケース寸法2525、3232、4040で展開している同社のIHLE-2525CD-51、IHLE-3232DD-51、IHLE-4040DD-51は、錫メッキした銅の一体型シールドでエミッションに関連する電界を阻止し、一体型シールドがグランド接続された場合、(インダクタ中心の上部)1 cmで-20 dBまでの電界減衰を実現する。エミッションを低くする高価な基板レベルのファラデー・シールドを不要にすることで製品コストを下げ、基板使用面積を節約できる。+155°C までの高い動作温度および4つの端子の共平面性が100 μm範囲内であるという特徴を持つインダクタは、DC/DCコンバータのエネルギー保存と高電流のフィルタに最適化されている。また、標準的なDC抵抗が1.55 m Ω ~ 167m Ω、インダクタンス値は0.22 μH ~ 47 μHの広範囲をカバーする。定格電流は36.0 Aまでで、飽和することなく高い過渡的な電流スパイクを処理する。
詳細はVishay Intertechnology社のウェブへ。(2017/01/26)