Schwarzbeck社はトヨタ、GM、フォードなどのレーダー試験、DC~低周波磁界帯域、1.2 ~ 1.4 GHz帯(下側帯域)、2.7~3.1 GHz( 上側帯域)のソリューションを完全なものにする新しいアンテナを発表した。高利得ホーンアンテナBBHA 9120 Kの導入により、同社では1.2 ~ 1.4 GHz帯(下側帯域)と2.7 ~ 3.1 GHz(上側帯域)のレーダーパルスに対する自動車イミュニティ試験の完全なソリューションが揃ったことになる。最近の自動車規格は、直流磁界試験を最高で3000A/mレベルまで要求している。これにはFESP 5133 1330やHHS 5206-132のような巻数の多いヘルムホルツ・コイルが必要になる。標準的な用途は自動車規格またはMIL-461Fに従った磁界イミュニティ試験で
ある。
詳細はSchwarzbeck社のウェブへ。(2016/11/29)
図左上:1.2 ~ 1.4 GHz(下側帯域)BBHA 9120 Kは短距離イミュニティ試験用に設計された直線偏波高利得ホーンアンテナで、特に下側帯域の自動車用600 V/mパルスレーダー試験1.2 ~ 1.4 GHzに最適である。BBHA 9120 Kは250 W未満で600 V/mを発生できる。
図右上:2.7 ~ 3.1GHz(上側帯域)上側帯域用のSchwarzbeck社製BBHA 9120は広帯域ホーンアンテナで、周波数範囲800 MHz ~ 6.2 GHzで使用できる直線偏波高利得アンテナである。利得は1 GHzで11 dBiから高い周波数では最大20 dBiまで増加する。
図左下:円形ヘルムホルツ・コイルHHS 5206-132(Schwarzbeck社製)ヘルムホルツ・コイルは、直流磁界から上限が可聴周波数レンジあるいはそれ以上の正確に定められた磁界を発生するため特別に設計されている。発生した磁界は、コイル電流に対して強く線形関係にある。コイルの巻き数、コイル電流、コイルの幾何学的条件に基づいて、分析的(または数値的)方法によって磁界強度を正確に計算することができる。
図右下:円形放射ループFESP 5133-1330(Schwarzbeck社製)
手持ち式コイルで、最高約20 kHz の磁界に対するイミニティ試験用に設計されている。コイルは銅線を15層にわたって225回巻いてある。コイルの中心からEUT 表面との距離を一定の50 mmに保つためのスペーサーがある。発生する磁界強度はコイル電流に直接比例している。標準的用途はSF 01 GVG 95377の方法に従ったイミュニティ試験である。