Mersen社は、電気自動車や電池使用時のDC過電流保護対策用の画期的なシリーズで電気保護部品の製品ラインナップを拡大すると発表した。新製品XpシリーズとXsシリーズのハイブリッドデバイスおよびDCヒューズの路線拡大により、リセット可であれ不可であれ、低い故障電流から高いものまで、低い電力損失から事実上の電力損失なしまで、電圧およびDC電流範囲全体に対して高いデューティサイクルで準拠するDC保護スペクトラム全体を完全にカバーする。同社のXpシリーズのメインは、セルフトリガおよび/または外部イグニッション能力を備え、超高速で作動する熱エレメントから構成されている。この保護により、非常に速い動作時間や極端に低いワット数の損失、1,000 VDCまでの高い繰り返し性能が必要なカスタム設計を実現できる。Xsシリーズは、高電圧、高電流ともにスイッチング可能な750 VDC、アークなしでリセット可能なハイブリッド電力リレーである。両システムとも機器設計や最大限のフレキシビリティおよび究極の保護を実現できる。E-モビリティや蓄電、EV/HEV、スマートグリッド、太陽光発電設備などのDC 使用時に機器を保護できるよう設計されている。同社のEVpack-fuse(バッテリパック・ヒューズ)とM-Fuse(バッテリモジュール・ヒューズ)は超高速で作動するDCヒューズで、特にEV / HEV や蓄電システムでの必要性に対応している。100 VDC~ 1,000 VDCまで、またDC接触器に最適な最大遮断容量(MBC)< 3kAで600 Aまでという完全な保護を実現するこのヒューズ・シリーズは、大きな故障電流に対して高速で信頼性の高い保護を保証するためDC条件で十分に試験されている。SPMのGlobal Strategic Marketing部長であるPhilippe Roussel 氏は「Mersen社は、技術の進歩、EV/HEVおよび蓄電(Electrical Energy Storage:EES)市場の需要に遅れを取ることなく製品の提供を変化させている。より安全で信頼性の高いEV/HEVやEES用途を生み出すため、境界にこだわらず従来の価値を打ち砕くような革新的な技術を採用することに注力したい」と述べている。XpシリーズやXsシリーズ、EVpackヒューズ、Mヒューズは直ちに入手可能である。
詳細はMersen社の下記ウェブへ。(2016/12/22)