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多用途電磁シミュレータがアップデート

 Remcom社は、同社の一般用高周波光線ベースのEM(電磁気)シミュレーションソフトウェアXGtdの新バージョンを発表した。新製品XGtd 2.8のリリースに含まれるのは、いくつかの新しいCoサイト分析機能、64ビット・グラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)、KMZやCOLLADAジオメトリ・ファイルのサポートなどである。同社によると、XGtdの新しいCoサイト分析機能によりユーザーは電磁両立性(EMC)評価だけでなく電磁妨害(EMI)評価用にも、送信機と受信機間の経路と結合を計算することができるようになる。トランシーバの追加は、機能的に独立した送信機と受信機のCoロケーションを単純化する。異なった送信機と受信機の特性は、アンテナ利得パターンやアンテナ回転、波形などトランシーバの共通位置に割り当てられることもある。XGtdの発売によりアンテナ結合の分析用Sパラメータ出力も提供され、他の出力プロットまたはTouchstoneファイルへのデータ転送が可能になる。Touchstoneへの出力も新機能の1つで、ユーザーは、この業界標準フォーマットを好きなように活用することができるようになった。複雑で記憶集約型のモデルを処理するため、XGtdの新しい64-bit GUIの性能も向上したという。さらに、プロジェクトが十分持ち運びできるサイズになり、ユーザーはデバイス間でXGtdプロジェクトの移動やコピーが可能である。また同社はジオメトリ・ファイルKMZ(.kmz)やCOLLADA(.dae)のインポートと作成をサポートする新機能によって、プロジェクトの複雑化・高解像度化が進むだろうと話している。
 詳細はRemcom社のウェブへ。(2016/07/20)

写真キャプション:この例では、Co サイト干渉シミュレーションによって、ボーイング757ジェット旅客機の外側に装着された2つのパッチ・アンテナ間で、最も強い伝播経路があることがわかる。