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電磁妨害を受けるGPS

 NBC Newsの報道によると「犯罪者や問題社員だけでなく、法を守る市民までもが違法な“電磁妨害(jamming)” 機器を使用することで、GPS(Global Positioning System)や携帯電話、他にも限定的な範囲で電子信号を無力化している」という。潜在的に破壊的な「なりすまし」機器が手軽に手に入るようになり、GPSに対する脅威は急増していると専門家は話す。1万2千マイル(約1万9300km)という宇宙の彼方から届く信号は「超微弱で、電磁妨害(同じまたは近い周波数で動作している送信器による妨害)や、なりすまし(GPS受信機をだまして違う場所を指示したり、間違った時間信号を生成したりする)の影響を受けやすい。小型の妨害機器を悪用する人々は「違法な電磁妨害機器の弱点を利益に変える方法を発見した。今や違法機器はインターネットで50ドルかそこらで販売され、操作に特別な技術は不要」とNBC Newsは報じている。専門家は「ある試験によると、一般的にGPSや、時には980フィート(約300m)あたりから5マイル(約8km)以上にわたり他の周波数を妨害することもある機器は、貨物の窃盗や麻薬密売といったある種の深刻な犯罪に手を染める犯罪者にとって、ほぼ標準仕様となっている。麻薬密売人は通常、そのような機器を使って警察あるいはライバルの密売人による電子的監視を失敗させようとしている」と語っている。
 詳細はNBC Newsのウェブへ。(2016/08/10)

写真キャプション:携帯電話、Wi-Fi、Bluetooth、VHF/UHFラジオ、GPS、LoJack(盗難車追跡システム)用に使われる一般的な電磁妨害機器