Pasternack社は、マイクロ波回路の試験支援用に設計されたセミリジッド試験プローブの新ラインアップを発表した。外皮導体をシグナルグランドにはんだ付けし、問題のある信号を伝送しているトレースにむき出しの中心導体をはんだ付けすることによって、これらのプローブで別々のサブアセンブリ回路基板を作ることなく、また回路レイアウトに貴重な基板面積を専有するコネクタを追加しなくても、サンプリング測定ができるようになる。また同製品は、EMI問題を解決するために磁界プローブや電界プローブを自作するのに使うこともできる。Pasternack社によると、新しい試験プローブはセミリジッド同軸の直径が0.02インチ(0.51mm)、0.034インチ(0.86mm)、0.047インチ(1.19mm)の3種類ある。試験プローブケーブルアセンブリは全て、最大周波数6GHzまで確実に動作し、SMAコネクタ・インターフェースがVSWR仕様1.35:1に必ず適合するようRF 試験を100%実施している。新製品のアセンブリは、長さが3インチ(7.62cm)、6インチ(15.24cm)、9インチ(22.86cm)、12インチ(30.48cm)とあり、さまざまなトレース幅と用途に合うよう設計されている。プローブはSMAメスコネクタでも終端されている。同社の新セミリジッド試験プローブには、中心導体と誘電体の寸法をカスタマイズしたい人向けにプローブ終端をストレートカットしたもの、追加作業なしで直ぐに使用できるよう予め被覆を剥いだ(ピグテールとも呼ばれる) もの、という2種類がある。
詳細はPasternack社のウェブへ。(2016/06/22)
写真提供:Pasternack