2016年初め、北朝鮮がGPS衛星ナビゲーションシステムを妨害して数百隻の釣船の受信機に影響を与えたと判断された後、ハッキングを防ぐために韓国が船舶用ナビゲーションシステムのバックアップ構築計画を実現したとMaritime Executive誌のウェブが報じている。Maritime Executive誌によると、衛星信号に干渉する攻撃を北朝鮮から繰り返し受けたと主張する韓国は、高性能の位置・タイミング信号をナビゲーションに提供すると期待される代替地上無線システムeLoranを構築するのに必要な技術を確保するため、150億ウォン(約1300万ドル)の契約を5月に発注したという。記事は「直近に受けた北朝鮮からの妨害活動は3月31日から約1週間続き、国境沿いの5ヵ所の発信源から航空機1000機以上、船舶700隻以上の信号受信に影響を与えた」と続く。また米国、ロシア、インドも、非常に強い信号を送るので妨害されにくいeLoranをバックアップとして配置することを検討中とのこと。
詳細はMaritime Executive誌のウェブへ。(2016/5/10)