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新しいチップセットにより100 GHz 以上の帯域幅を持つリアルタイム/等価時間オシロスコープ

 Keysight Technologies 社は、同社の最先端技術であるリン化インジウム(InP) 半導体技術の優位性を生かした良好なターンオンのチップセットを持つ、世界最高帯域のオシロスコープを実現するための技術的ブレイクスルーを発表した。このチップセットによってKeysight 社は、現在市場に出回っているものより、かなり改善されたノイズフロアで100 GHz 以上の帯域幅が得られるリアルタイム・オシロスコープと等価時間オシロスコープを2017年には提供できるようになる。この新技術には、極めて高い帯域幅で捉えられる信号の高い垂直分解能を可能にする新しい10ビットAD 変換器(ADC) なども含まれ、オシロスコープごとに密なチャンネルシンクロを可能にする1つ以上の最大帯域幅入力チャンネルがある。「Keysight 社は、顧客の測定ニーズに応えて優れた性能を提供するため、InP 半導体技術プロセスの革新を続けていく。我が社のマイクロ波半導体技術の専門知識によって、リアルタイムおよび等価時間オシロスコープの性能に飛躍的進歩をもたらす次世代リン化インジウムプロセスの提供が可能になる。また、将来的には我が社の他の製品
にも大きな進歩が可能になるだろう」と、同社のJay Alexander 上席副社長は話している。この新技術は、テラビット・コヒーレント光変調と同様に、今後出てくるIEEE P802.3bs 400G のような次世代高速インターフェースに取り組んでいるエンジニアに役立つだろう。こういった技術は、第5世代ワイヤレス(5G)設計の検証で重要な役割を果たす。また、こういったインターフェースは、高性能で100 GHz 以上のリアルタイムおよび等価時間の信号分析能力のニーズを高める。データレートは56 Gb/s NRZ および56 GBaud マルチレベル・シグナリングを超えて伸び続けているので、確認のためにエンジニアは高帯域幅だけでなく、高い垂直分解能と低ノイズフロアを必要とするようになるだろう。新しいチップセットは、これを考慮して設計されている。
 詳細情報は、Keysight社のウェブサイトを参照。(2016/03/16)