Coherent、Osprey、コンパクトフェムト秒レーザ発表

July, 3, 2025, Saxonburg--Coherent Corpは、オプトジェネティクス、マイクロサージェリー、医療機器製造の要求の厳しいアプリケーション向けに設計された最新のフェムト秒レーザであるOspreyを発表した。
精度と信頼性を追求して設計されたOspreyは、最大5µＪのパルスエネルギーと350fs以下のパルス幅を提供する。Ospreyは、コンパクトなフォームファクタと業界をリードする電力効率で、卓越したビーム品質とポインティング安定性を提供する。これらの機能により、精密顕微鏡や高度な医療ツールへの統合に最適である。

Ospreyの導入は、フェムト秒レーザが研究環境を超えて臨床および産業環境に移行するという極めて重要な瞬間に行われた。これらのアプリケーションでは、ピークパワーよりも再現性、信頼性、ビーム品質、およびコスト効率が重要になっている。Ospreyは、最新の超高速ファイバレーザ技術によって実現される産業グレードの信頼性、簡素化された統合、および高性能により、これらの進化するニーズに対応する。

「Ospreyは、数十年にわたる超高速レーザの専門知識と、クラス最高のパフォーマンスと信頼性を提供するファイバベースのアーキテクチャを組み合わせている。Ospreyは、クリーンで安定した高品質のフェムト秒パルスを最小限の消費電力と最大のシステム安定性で実現するように設計された。これは、医療およびライフサイエンスアプリケーションのゲームチェンジャーである」と、Coherentのレーザビジネスグループ担当EVP Dr.Chris Dormanは話している。

Ospreyのファイバベースのアーキテクチャは、競合システムに比べてパフォーマンスが大幅に向上している。超高速ファイバ技術に関する深い専門知識を活用し、レーザは特別に設計されたソリッドコアファイバを使用して高品質のパルスを生成し、優れた堅牢性とポインティング安定性を維持しながら、経年劣化の影響をほとんど受けない。消費電力が150W未満のOspreyは、標準の24V DC電源で動作する。統合されたAOMと広分散事前補正により、広視野イメージングおよびファイバ送達システムにとって重要で複雑な光路でのスムーズな動作が可能になる。

Ospreyは、2光子カルシウムイメージングに最適化されたMonacoシリーズとAxonシリーズを含む、Coherentの既存の2光子光遺伝学の超高速ポートフォリオを補完する。この包括的なラインナップは、研究者やエンジニアは、高度なバイオイメージングおよびマイクロサージェリーワークフローのための完全なツールキットを提供する。

Ospreyの認定ユニットは入手可能で、量産は2026年1月を予定している。