2025年10月ETSIより技術仕様(TS:Technical Specification)が、発行された。表題「5G;NR;携帯端末および補助機器の電磁両立性(EMC)要求事項(3GPP TS 38.124バージョン 19.0.0リリース 19)」である。このTSは、3GPP NRユーザー機器(UE)と組み合わせた「第3世代」デジタル携帯電話端末機器および補助アクセサリの基本的な EMC要求事項を規定し、本書に規定された要求事項に適合し、製造元の取扱説明書に従って意図された電磁環境で使用される機器に適用される。
・他の機器の意図された動作を妨げるレベルの電磁妨害を発生しないこと。
・意図したとおりに動作するために十分なレベルの電磁妨害に対する固有のイミュニティを備えていること。
本書は、あらゆる種類のNR UE(New Radio User Equipment:5G NR[第5世代移動通信システム]規格に対応したスマートフォン、タブレット、IoTデバイスなどの移動端末の総称)およびその付属品に適用可能なEMC試験、測定方法、周波数範囲、適用可能な限度値、最低性能基準を規定する。ただし、本書はAC主電源に接続し固定した場所で動作することを意図した移動型および携帯型機器を対象としている。ネットワークインフラストラクチャ内で動作するNR基地局機器については、技術仕様TS 38.113[2]が規定している。
一体型アンテナ機器および付属品の筐体ポートからの放射エミッションに関する要求は、本書に記載されている。アンテナコネクタからの伝導放射に関する技術仕様は、無線スペクトルの有効利用を目的としたNR UEの無線インターフェースの3GPP仕様(例:TS 38.101-1[3])に記載されている。
筐体ポートおよび付属品からの放射エミッションの要求事項は、以下のケースを対象とする。
・アンテナコネクタが利用可能な周波数範囲での動作をサポートするUE機器(例:無線インターフェースのTS 38.101-1[3]で定義されているFR1での動作)。
イミニティ要求事項は、住宅、商業、軽工業、車両環境における装置の適切なレベルの互換性を保証するために選択される。ただし、これらのレベルは、あらゆる場所で発生するものの、その可能性が低い極端なケースはカバーしていない。無線機器が本書の要件に準拠していても、機器の使用に関連する要件(ライセンス要件など)に準拠していることを意味するものではない。また無線機器が本書の要求事項を満足していても、機器の使用に関連する安全要求事項を満たすわけではない。ただしEMCが引き起こす一時的あるいは恒久的に危険な状況は全て不適合とみなされる。
詳細はETISのWebへ。(2025/10)
https://www.etsi.org/deliver/etsi_ts/138100_138199/138124/19.00.00_60/ts_138124v190000p.pdf