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Teledyne FLIR OEM、放射温度測定対応のBoson+および Hadron 640R+赤外線/可視光デュアル・カメラモ ジュールを提供開始

March, 13, 2025, Grenoble--放射温度測定機能により、コンパクトな高感度の非冷却式赤外線カメラモジュールで画素ごとの温度データが取得可能なる。

Teledyne Technologies Incorporatedの一部門であるTeledyne FLIR OEMは、高性能なBoson®+サーマルカメラ・モジュールとHadron™ 640R+赤外線/可視光デュアル・カメラモジュールにおいて、放射温度測定対応モデルが購入いただけるようになったことを発表した。このBoson+とHadron+の放射温度測定対応モデルは、サイズ・重量・消費電力(SWaP)を最適化するとともに、防衛分野にも産業用途にも使えるようにNDAA準拠ながらITAR対象外として開発されており、シーン内の各画素の温度測定値をリアルタイムに取得できる。

Teledyne FLIRの製品マネージメント担当副社長Mike Waltersは次のように説明している。「Boson+とHadron 640R+の放射温度測定対応モデルは、すでに20 mK以下という業界トップクラスの熱感度を実現しており、赤外線を利用した製品開発企業やインテグレータの皆様の活躍の場がいっそう広がる。無人地上車両(UGV)や無人航空機システム(UAS)、セキュリティ・アプリケーション、ハンドヘルド機器、サーマルスコープなどのほか、Teledyne FLIR Prism™組込みソフトウェアを使用した新たなAIアプリケーションに対しても最適化されている」。

新しい放射温度測定対応Boson+の8モデルには、640 x 512と320 x 256の長波長赤外(LWIR)解像度オプションに加えて、多数のレンズオプションもご用意している。なお、機械/電気インターフェイスについては、従来の温度測定非対応のBoson+と共通である。自動ゲイン・コントロール(AGC)とDDE+(direct data entry plus)機能により、昼夜を問わず、映像のコントラストとシャープネスを劇的に向上させると同時に、さらに低くなった動画の遅延性でトラッキングや追尾性能、意思決定の対応力を高める。また、このBoson+には、USB・CMOS・MIPIを含めた複数のビデオ出力インターフェイスを設けて、統合を最大限の柔軟性で行っていただけるようにしている。

一方の新しいHadron 640R+は、640 x 512解像度の放射温度測定対応Boson+を内蔵したうえ、64MP可視光カメラも装備しており、両データをUSPあるいはMIPIを介して60Hzでビデオ出力できるのが特長である。保護等級IP54の防塵・防水性能を備えたこのデュアルセンサ・モジュールは重量が56 gに過ぎず、無人航空機に搭載すれば、飛行時間もバッテリー寿命も拡大する。

(詳細は、Teledyne FLIR OEM