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Baslerがace 2 X visSWIRの高画素モデルを発表

June, 25, 2024--コンピュータービジョン機器のリーディングカンパニーBaslerは、ace 2 X visSWIRの高画素モデル(全4モデル)を発表した。ソニー社製SenSWIR技術搭載センサーIMX992(5MP)・IMX993(3MP)を採用し、USB 3.0またはGigEを選択できる新モデルは、冷却機構の代わりに独自のファームウェア機能を内蔵することで、IMX991(VGA)・IMX990(1.3MP)搭載の従来モデルのコンパクトさ(29mm×29mm)はそのままに、可視光から短波長赤外帯域(400nm~1700nm)の高解像度撮影を可能にするなど、設置スペースやコストの面で従来のSWIRカメラを上回るメリットが期待できる。

ファームウェア機能による画質向上
コンパクトかつお手頃価格でありながら、優れた画質を実現しているace 2 X visSWIR高画素モデル。その秘密は、従来モデルにも搭載されている2種類の革新的なファームウェア機能にる。

そのうち、「ピクセル補正ビヨンド」は、撮影時にカメラ側で動的補間を行うことで、画像データに影響を与えることなく、InGaAsセンサー特有の画素欠陥をリアルタイムに補正する機能です。一方、「ラインノイズ除去」は、センサーに起因する横スジを低減する機能として、画像の背景をより滑らかに仕上げることができる。

安心のワンストップサービス
カメラからレンズ、照明、フィルター、PCカードをはじめとする関連アクセサリー、さらには画像取得ソフトウェアとして定評のあるpylonに至るまで、SWIRビジョンシステムの構築に必要なものがワンストップで揃うこともBaslerの大きな特長。

今回の発表に関連して、Baslerでプロジェクトマネージャーを務めるDr. Melanie Gräselは、「InGaAsセンサーを搭載したSWIRカメラは、その多くに画素欠陥を防止するための冷却機構が追加されており、大型化・高価格化につながっていた。そこで、新登場の高画素モデルを含め、ace 2 X visSWIRでは全モデルを通して冷却機構を排除し、その代わりにピクセル補正ビヨンドをはじめとするファームウェア機能を内蔵することで、カメラのサイズとコストの削減を図っている」と製品特長を強調している。