この技術レポート(Technical Report)の表題は「電磁両立性(EMC)-第3-18部:限度値-高調波エミッション限度値を適用するためのネットワーク特性の評価-IEC 61000-3-2およびIEC 61000-3-12の対象外となるLV配電システムに接続された機器」である。これは、IEC 61000-3-2およびIEC 61000-3-12の高調波エミッション限度値が対象とならない領域で使用するための方法の開発について報告している。国際的な適用可能性に関する既存の機器エミッション限度値規格のギャップを特定し、高調波電圧性能の評価に重要な公共電力システムの特性を特定する。特定の領域で上記のIEC機器の高調波エミッション規格を適用する目的は、その領域の公共電力システムにおいて、相あたり75 Aまでの機器が電磁適合性(EMC)を同じように維持することである。
注:さまざまな電圧レベル間の境界は国によって異なる(IEC 60050‑601:1985、601-01-28を参照)。この報告書では、50 Hzおよび60 Hzのシステム電圧を指す場合に次のように用語を定義している。
– 低電圧(LV)とは、Un ≤ 1 kV を示す。
– 中電圧(MV)とは1 kV < Un ≤ 35 kV を示す。
- 高電圧(HV)とは、35 kV < Un ≤ 230 kV を示す。
EMC要求事項は経済的および社会的影響を与えるかもしれないが、この技術レポート作成においては考慮されていない。これらの要因の検討は通常、エミッション限度値規格の開発と維持に取り組む技術委員会で行われる。
詳細はIECのウェブへ。(2024/02/06)
https://webstore.iec.ch/publication/60157