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CISPR 11:2024 ~ ISM機器の妨害波限度値

 表題は「工業用,科学用及び医療用機器-無線周波妨害特性-限度値及び測定方法」である。
同時にコメント付きバージョンCISPR 11:2024 CMVが発行されていて、公式の規格とそのコメントバージョンの両方が含まれている。
 CMVでは、CISPR 11:2024 第7.0版と以前のCISPR 11: 2015+AMD1:2016+AMD2: 2019 CSVエディション6.2の間の全ての変更を迅速かつ簡単に比較できる。さらに最も関連性の高い変更の理由を説明したり、内容の一部を明確にする目的で、CISPR小委員会Bの専門家からのコメントが記載されている。
 この規格は、周波数範囲0 Hz~400 GHzで動作する工業用、科学用、医療用電気機器、および局所的に高周波エネルギーを生成および/または使用するように設計された家庭用、そして同様の機器に適用される。周波数範囲9 kHz~400 GHzの無線周波数(RF)妨害に関連するエミッション要求事項をカバーしている。ITU無線規則(2020)にある定義の意味でのISM RFアプリケーションの場合(定義3.1.18を参照)、この規格では周波数範囲9 kHz~18 GHzの無線周波数妨害に関連する放射要求事項をカバーする。無線送受信機能を組み込んだISM機器(無線機能を備えたホスト機器)は、この規格の適用範囲に含まれる。付録Fを参照。ただし、この文書のエミッション要求事項は、ITUによって定義されている無線送信機からの意図的な送信(スプリアス放射を含む)に適用することを意図していない。
注1:この除外は、意図的な無線送信機からの放射にのみ適用される。ただし、組み合わせたエミッション、たとえばISM機器の無線サブアセンブリと非無線サブアセンブリ間の相互変調から生じる放射は、この除外の対象にはならない。
注2:電磁調理器のエミッション要求事項はCISPR 14-1に規定されている。

 この規格には、ITU無線規則によって定義されたISM周波数帯域内の周波数で動作する ISM RF照明機器およびUV照射器の要求事項が含まれている。
 工業、科学、医療用途に使用されるロボットは、この規格の適用範囲に含まれている。
例:溶接ロボット、スプレーロボット、ハンドリングロボット、加工ロボット、組立ロボット、医療ロボット、教育ロボット、実験用ロボット。この文書の対象となるロボットの包括的なリストは、IEC EMCゾーンに記載されている。
注3:他のCISPR規格の適用範囲に含まれるロボットの例としては、飛行ロボット、家庭用ヘルパーロボット、玩具ロボット、エンターテイメント ロボットなどがある。
 
 他のCISPRの製品および製品群のエミッション規格の対象となる機器は、この規格の適用範囲から除外される。この第7版は、2015年に発行された第6版、修正1:2016および修正2:2019をキャンセルし、置き換える。この版は技術的な改訂版であり、以前の版に対して次の重要な技術的変更が含まれている。

a) 一般エミッション規格で与えられた要求事項に沿って、グループ1機器に対する周波数範囲1 GHzを超える放射妨害に対する限度値を導入。
b) 一般エミッション規格で与えられた要求事項に沿って、有線ネットワーク ポート上の伝導妨害に対する限度値を導入。
c) 無線送受信機能を組み込んだ機器に対する要求事項を導入。
d) さまざまなタイプのロボットの定義を導入。
e) ロボットを測定する際には、測定セットアップやロボットの動作モードなど、いくつかの特定の条件を考慮。

 詳細はIECのウェブへ。(2024/02/13)
●CISPR 11: 2024
https://webstore.iec.ch/publication/66118?utm_source=Webstore+Just+Published&utm_campaign=016da05c05-JUST+PUBLISHED+by+the+IEC+-+Edition++2024-02&utm_medium=email&utm_term=0_61d266ee9e-016da05c05-5159621
●CISPR 11:2024 CMV
https://webstore.iec.ch/publication/91954