軍事ドローン産業規模、2028年までに182億ドル

February, 26, 2024, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「軍用ドローンの市場規模、シェア、業界成長分析レポート:プラットフォーム、タイプ(固定翼、回転翼、ハイブリッド)、用途、MTOW、推進力(燃料駆動およびバッテリ駆動)、動作モード、発射モード、地域別 – 2028年までの世界予測」によると、 軍用ドローン市場は、2023年の130億米ドルから予測期間にCAGR 7.0%で増加し、2028年には182億米ドルに達する見込である。
この成長は、防衛力強化のための高度な軍事ソリューションへの投資の増加によって牽引されている。中央アジア、南アメリカ、東アフリカ、インド亜大陸、東南アジア、西アフリカなどの地域での海賊行為や領土侵害の増加により、海上パトロールや海賊対策活動が強化されている。その結果、海上パトロールや潜在的なホットスポットの特定のために、無人航空機(UAV)への依存度が高まっている。

推進力ベースでは、バッテリセグメントが予測期間中に最高成長率を記録する見込
軍用ドローン市場は、推進力ベースで、ターボエンジン、ピストンエンジン、バッテリ駆動のドローンに分類されている。バッテリセグメントには、リチウムイオンバッテリ、燃料電池、ハイブリッドセルを利用した軍用ドローンが含まれる。予測期間中、バッテリセグメントは、小型ドローンに加えて、多くの短距離および中距離ドローンへのバッテリ採用に牽引されて、16.2%と最も高い成長率を示すと予想されている。高耐久性の戦術的および戦略的なドローンは、通常、ターボエンジン、特にガス駆動のターボジェットエンジンとターボファンエンジンを搭載している。一方、ピストンエンジンは、低出力および低速の運用用に設計された多くの小型軍用ドローンに応用されている。バッテリまたは電動の軍用ドローンは、バッテリをエネルギー貯蔵に活用し、電気モーターに電力を供給する。

速度ベースでは、亜音速セグメントが基準年に大きなシェアを記録する見込
軍用ドローン市場は、速度ベースで亜音速と超音速のセグメントに分けられる。亜音速のカテゴリーには、時速<100 Km、時速100-300 Km、時速>300 Kmのドローンが含まれる。現在、亜音速セグメントが市場を独占しており、これは従来の亜音速動作軍用ドローンの普及を反映している。停止状態から音速(マッハ0.8)をわずかに下回る速度を特徴とする亜音速ドローンは、2023年の市場シェアに大きく貢献した。この成長は、亜音速で高速に動作する高度自律型ドローン需要増加によって推進されている。

APACは、予測期間中に軍用ドローンの高成長が見込まれる市場
アジア太平洋地域(APAC)は、技術&革新のグローバルリーダーとして際立っており、3年間の収益成長率の点で最も急成長している技術企業が見られる。特に、中国、マレーシア、韓国、インドなどの国々は、軍用ドローンプロジェクトの開発に多額投資を行っている。インドは、北米や欧州から軍事的解決策を頻繁に調達している。高度な技術と効率的な製造能力で知られる中国は、ドローン業界で重要な役割を果たしている。
軍用ドローン、ペイロード、ドローン部品の製造に従事する主要な中国企業には、Autel Robotics、China Academy of Aerospace Aerodynamics、Chengdu Rainpoo Technology Co., Ltd.、Aviation Industry Corporation of China(AVIC)、China Aerospace Science and Technology Corporationなどがある。