BMWグループは新しいバッテリ試験センター設立へ投資すると発表した。約1億ユーロ(約156億円)を投資し、ドイツ南部バイエルン州Wackersdorfにある既存の敷地内にて2026年までに完全稼働させる予定である。現在、同敷地内にあるHall 80をこの目的のために改築中。Hall 80は、もともと1980年代に当時計画されていた再処理施設用として建設されたもの。「この高層ビルは、当社の工場の電気的未来における象徴となるでしょう」とサイトマネージャーのChristoph Peters氏は話す。2024年6月頃には24時間体制でバッテリ試験が開始される予定で、個々のバッテリーセルの電気的性能や、さまざまな条件下および顧客の要求する条件下での充電および放電の特性が試験される。当初は数百個のバッテリーセルの並行試験が可能だが、立ち上げが完了すれば、その試験能力は数千個に達する。最終段階となる2025年以降は、正式な量産開始に先立ってBMWグループのバッテリ電気自動車の検証にも使用され、これにはバッテリの振動や衝撃の試験も含まれる。充電および放電サイクルを含む複雑な運転パターンの耐久試験もシミュレーションでき、マーケット固有の要求に基づく試験の実施も可能となる。今回の投資は、主に複雑な試験ベンチと既存建物の改築に使われる。
詳細はBMWグループのウェブへ。(2023/9/29)
https://www.press.bmwgroup.com/global/article/detail/T0437220EN/new-battery-testing-centre:-bmw-group-to-investmore-than-100-million-euros-in-wackersdorf-site-by-2026