UV拡張ファントムハイスピードカメラ

October, 24, 2023, Wayne--Vision Researchは、紫外線(UV)、可視光、近赤外(NIR)波長の拡張光スペクトル範囲で画像をキャプチャできる 高速カメラを発表した。
カメラは、300nmで70%を超える量子効率(QE)と、UV光スペクトルの他のポイントで前例のないQEを備えているため、研究者はカメラとUVレンズのみを使用して画像をキャプチャできる。 以前は、UV波長での高速イメージングは、イメージインテンシファイアの助けを借りなければできなかった。さらに、これらのカメラは、同等のPhantomカメラと同様の 性能で、可視および近赤外スペクトルの画像をキャプチャすることができる。 ラボのニーズに応じて、カメラは2-in-1の利点を提供できる。

このUV-VIS拡張機能を科学界にもたらすことについて、Vision Researchの研究開発担当副社長、Kevin Gannは、「このコミュニティは、最高の結果を提供するために当社のカメラに依存する最先端のアプリケーションでよく機能する。高速イメージングのリーダーとして、当社のカメラで、違いを生み、研究を前進させる技術的進歩を生み出すのが当社の責務である。UV拡張機能カメラはまさにそれを可能にする」と、コメントしている。

いくつかの化学反応などの現象は、UV光スペクトルの特定波長でのみ見ることができる。 高速カメラは非常に高速な反応を分析するのに有利であるが、高速センサは通常、UV波長を遮断するガラスカバーを備えている。同様に、標準レンズはガラスで構成されており、UV光も遮断する。 以前は、研究者はガラスを補正するためにイメージインテンシファイアを標準カメラに結合する必要があった。しかし、Phantom UVカメラは、UV波長の透過を可能にする別のカバー材料、溶融シリカを実装することで、この障害を克服 している。カバー材料は、特定のファントム裏面照射型(BSI)センサ設計と組み合わされて、 高いQEを提供している。イベントで生成されるUV信号によっては、インテンシファイアが不要になる場合がある。

UV拡張機能は、Phantom TMXシリーズ(TMX 7510、6410、5010)およびT3610とT2410で利用でき、 幅広いパフォーマンス範囲から選択できる。