ECSS ※1-E-ST-20(EN 16603-20に同等) では、EMCポリシーと一般的なシステムの要求事項が指定されている。このECSS-E-ST-20-07規格は、詳細なシステム要求事項(第4節)、一般的な試験条件、システムレベルでの検証要求事項、サブシステムと機器レベルでの試験方法(第5節)で扱われ、情報扱いの限度値(附属書A)がある。
この規格に関連するのはECSS-E-ST-20-06(EN 16603-20-06に同等)「宇宙機の帯電」であり、ECSS-E-ST-20-07が静電気放電の電磁的影響に対処している場合、帯電管理と環境起因、及び宇宙機自身による宇宙機の帯電から生じるリスクに対処している。
ECSS-E-ST-20の附属書A~Cは、ECSS-E-ST-20-07に関連するEMC活動を文書化したものである。EMC管理計画(附属書A)は、アプローチ、方法、手順、リソース、組織を定義し、付属書Bは、電磁影響検証計画(EMEVP: Electromagnetic Effects Verification Plan)で検証プロセス、分析、試験を定義し指定する。付属書Cは、電磁影響検証報告(EMEVR: Electromagnetic Effects Verification Report)で、検証結果を文書化したものである。
EMEVPとEMEVRは、この規格を調整する。
詳細は、CENELECのウェブへ。(2022/10/05)
https://standards.cencenelec.eu/dyn/www/f?p=CEN:110:0::::FSP_PROJECT,FSP_ORG_ID:72074,887985&cs=1BB87F98AB736DEB6D560D64274865881
[訳者注] ※ECSS:European Cooperation for Space Standardization「欧
州宇宙標準協会」。ヨーロッパの宇宙技術における標準化向上に従事する
組織で1993年に正式に発足した。