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協働ロボット市場規模、2030年に110億4000万ドル

February, 1, 2023, San Francisco--Grand View Researchのレポートによると、協働ロボット市場規模は、予測期間にCAGR 32.0%成長で2030年に110億4000万ドルに達する見込である。成長は、産業が製造工程を自動化するために協働ロボット、Cobotsへの傾斜を強めていることが原因。

過去数年、様々な産業でロボット技術への関心の高まりが、協働ロボット産業へプラスの影響を及ぼした。従来の産業ロボットと違い、Cobotsは、人間と対等に動作するように開発されている。Cobotsは、可動であり、製造ファシリティの一つのエリアから他へ簡単に移動できる。さらに、簡単にプログラムでき、固定ロボットよりもコスト優位性がある。さらに、幅広い範囲の低速、反復アプリケーションで使用できる。

導入や機能化で高度なスキルの専門家を必要としない、高効率、ユーザフレンドリなロボットの需要増が、大きなソフトウエアプラットフォーム需要を生み出した。これらのプラットフォームによりロボットのインテグレーション、モーションコントロール、そのようなロボットのプログラミングを可能にするインタフェースの生成が可能になる。例えば、三菱電機は、MELFA ASSISTAというCobotを発売した。これには、同社のエンジニアリングソフトウエア、RT VisualBoxが実装されている。このソフトウエアにより一連のイベントでブロックダイアグラムを接続することで操作シーケンスが直感作れる。これには、カメラやロボットの手など、他のデバイスとのリンクが含まれる。

産業顧客、研究者、エンジニアからの需要増が、協働ロボット産業の展望を強化している。これらのロボットは、様々な産業に導入されつつあり、流通部門が直面している課題、複雑な作業工程などへの対処に大きな影響を与えている。また、多彩な組合せ、狭いスペースでの複数のタスク管理などへの対処もある。

協働ロボット市場レポートのハイライト
・複数の産業アプリケーションで協働ロボットの採用が増加しているのは、Cobotsが人間の補助デバイスとして機能し、製造工程全般の効率と品質を高めるからである。
・協働ロボット産業は、この先数年、力強い成長が予想されている。コスト優位性があり、高い投資収益率(ROI)が得られ、SMEでCobotsの採用が増加しているからである。
・2022年、ヨーロッパが、30.0%を上回る大きな収益シェアだった。エレクトロニクス、流通、検査業種で製品用途が拡大したためである。