協働ロボット(Cobot)産業規模、2028年に92億ドル

November, 15, 2022, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート｢協働ロボット(Cobot)市場、コンポーネント、積載量(5 Kgまで, 5-10 Kg, および10 Kg以上)、アプリケーション(ハンドリング、加工)､産業(自動車、エレクトロニクス、ヘルスケア、家具&装置)、地域、2028年までのグローバル予測」によると、Cobot市場は、2022年に11億ドル、2022-2028年にCAGR　41.5%成長で2028年に92億ドルに達する見込である。
　市場の成長因は、従来の産業用ロボットシステムに比べ高い投資回収率、COVID-19の不確実さによる商業や流通業での需要増、Cobotsがあらゆる規模のビジネスに恩恵をもたらすこと、Cobotのプログラミングしやすさの改善。しかし、重工業ではCobotsに対して、積載量が少ない従来型産業ロボットの高い優先度が、Cobot市場の成長を抑制する。

5kgまでの積載量のCobotsが予測期間に最大シェアとなる見込み
　5kgまでの積載量のCobotsが最大市場シェアであり、予測期間にその地位を維持する見込である。最初のユーザは、少ない積載量のCobotsを選ぶ。積載量の多いCobotsよりも占めるスペースか少ない。例えば、DENSO Corporation (日本)のCOBOTTAは、重量が少ないため、本質的に安全設計であり、積載量が大きいCobotsと比較してセンサの大量使用を必要としない。したがって、より手頃な価格となっている。Rethink Robotics GmbH (US)のSAWYERやSAWYER Black は、両方とも積載量4kg、最大長1260㎜である。これらのCobotsは、同社独自のソフトウエアスイート、Interaを装備している。したがって、別のソフトウエアインタフェースを必要としない。

ヨーロッパの自動車産業が、2021年、Cobot市場で最大市場シェア
自動車産業におけるCobot市場は、2021年、金額と数量の両方で最大シェアだった。Cobotsは、主要な自動車メーカーだけでなく、自動車部品を自動車メーカーに供給する多くのOEMsでも使用されている。慣習的に、従来の産業用ロボットは、自動車産業や自動車部品メーカーでも使われている、ケージの後ろの高速操作のためである。しかし、近年、自動車メーカーの焦点は、軽量へのシフトであり、重い金属部品をプラスチックに置き換えるトレンドである。車両重量を減らして効率を高めるためである。この目的にのためにプラスチック射出成形機が自動車産業で使われる。また、これらの装置は、絶え間のない管理を必要としている。そのような単調な反復作業をする労働者を見つけるのは難しい。そのような場合、Cobotsが好まれる。Cobotsは、ラインのワーカーと協力して作業できるからである、また様々なエリアで不適切な柔軟性のそのような作業を行えるからである。材料の取扱、機械の手入れ、テストや検査、最終製品の詰め込みなど。

2021年、ヨーロッパがCobots市場で2番目に大きなシェア
2021年、欧州はCobot市場で2番目に大きなシェアだった。Cobotsの早期採用者はヨーロッパに多かった。欧州のIndustry 4.0出現により、製造分野は、生産能力の近代化と改善のためにCobotsを採り入れた。ヨーロッパのSMEsは主として、汚れた危険な仕事を行うためにCobotsを導入したオートメーションを検討している。例えば、研磨作業は、Cobotsが行い、労働者は最終検査を行う。ヨーロッパには、Universal Robots A/S (デンマーク) やKUKA AG (ドイツ)など、複数の主要Cobotsがある。. KUKA AGは、市場にCobotsを出した最初のメーカーの1つ、Universal Robots A/Sは､ここ数年Cobotsの市場リーダーである。