電気自動車(EV)は急速に普及し、充電ステーションの需要は増加した。走行中の車に充電するために、新世代・高出力の充電ステーションが開発されている。そのような背景で、Shaffner社はEV急速充電のソリューションとして、EMCフィルタFN2220を発表した。
●時間の節約
充電ステーションの設計時に、フィルタが規格に適合しているかどうかの確認は不要であり、直接、統合できるので、時間と人材の節約となる。
このフィルタシリーズは、2つの主要なEV 用充電規格の要求を満たしている。
・IEC/EN 61851-23電気自動車コンダクティブ充電システム
・UL 2202電気自動車(EV)充電システム機器
●安全性
例えば高速道路の休憩所で電気自動車を急速充電する場合、高レベルのエネルギーが短時間で移動される。ユーザー、電気自動車、配電網を保護するには、電気的安全性とEMC適合性のある電流が要求される。このフィルタシリーズは、充電ステーションの車両側リスクに対処する。車に入る電力をクリーンにして、充電を安心なものにする。
また、最大1000 VDCの業界規定の充電電圧で安全に動作するように設計されている。
●広い電力範囲:75 kW ~ 600 kW
新しいフィルタクラスは充電ステーションの電力クラスに適合し、現在のサイズで150 A~ 600 Aを提供できる。最小バージョンでは、すでに最大75kWを達成(FN2230-150-99-C2022-R99)。最大の上限はFN2220-600-99-C2222-R99によって達成されている。
1000 Vで600 Aの場合、1つのEMCフィルタのみで600 kWの急速充電が可能である。
詳細はSchaffner社のウェブへ。(2022/05/23)
https://www.schaffner.com/news/detail/fn2220-emc-filter-forev-fast-charging