February, 1, 2022, Ulm--TRUMPF Photonic Componentsは、Photonics Westで、照射アプリケーション向けに偏光制御VCSELのライブ展示を行った。
TRUMPFは、偏光安定化グレーティングの製造で15年を超える経験に立脚している。メタオプティクスの設計と商用化の先駆者Metalenzとともに、TRUMPFは、より小型でスマートなコンポーネントから次世代コンシューマ電子機器がいかに恩恵を受けるかを紹介した。
両社は、その新しいコンポーネントで、将来的に、スマートフォンカメラの高輝度、3Dシーン照射をサポートするために、わずか半分の、少ない光コンポーネントが必要なだけであることを示した。コンポーネント数だけでなく、コンポーネント間のスペースも削減できる。スマートフォンメーカーは、より小さな構築スペースにつながるこれらのコンパクトなコンポーネントから高い技術的競争優位性を得ることができる。
一つのVCSELチップに集積された多数の機能
フォトニクスウエストでの展示は、限られた光コンポーネントを使って、2つの照明パタンの簡単な切り替え方を実証した。安定した先進的な直線偏光のVCSELを使い、VCSEL上にメタオプティクスを搭載することで、フロッドイルミネーションと構造化光照明の両機能の実現に2つのスマートコンポーネントが必要なだけである。
次世代偏光VCSEL
TRUMPFは、特許技術、安定した偏光のVCSELsを開発した。これは、GaAsに直接エッチングした表面グレーティングで固定されている。偏光VCSELsは、標準VCSELsと比べてほぼ100%の効率であり、いわゆるスロープ効率は1W/A。高品質は、TRUMPF独自の設計とプロセスに基づいて、低損失を達成している。VCSELの設計は、シングルメサ、またはアレイ。「偏光VCSELsの開発で、われれは要求の厳しい3D照射アプリケーションに対処する。スマートフォンだけでなく、OLEDスクリーン、VR/ARアプリケーションでも。当社の次世代、先進的偏光VCSELの市場投入は、2023年の予定である」とTRUMPF Photonic Components、CEO、Ber6thold Schmidtは話している。「Metalenzとの協働により、われわれは、スマートフォンデバイスで照射の有望なソリューションを可視化できる」(Schmidt)。フォームファクタだけでなく、光学系の複雑さも、適切なオプティクスとの組合せた次世代VCSELによって軽減できるとともに、照射品質も制御された光により改善される。レーザ光は、必要なところにだけ投射される。したがって、長い距離でも、解像度が向上する。また、省電力も達成可能。スマートフォンのレーザコンポーネントは、顔認証、3Dマッピング、カメラのオートフォーカスなどの照射アプリケーションに利用できる。
Metalenzの製品担当VP、Carlos Calvoは、「TRUMPFのVCSELとともにわれわれは、2つの最先端技術が光照射で、スマートフォンの技術標準をどう変革するかを示した。レーザダイオードと投射のメタオプティク技術は、完璧な補完である」と話している。
(詳細は、https://www.trumpf.com)