Times Microwave Systems Introduces社の新Clarity(TM) 70試験用ケーブル

　Clarity(TM)70は、広い周波数応答、頑丈で耐久性のある構造、優れた位相安定性、長い屈曲寿命を備えており、試験での主要な課題に対応する。
　米国コネチカット州Wallingford に本拠地を置くTimes Microwave Systems社（TMS社）は、革新的なRF・マイクロ波相互接続アセンブリ、ケーブル、コネクタの卓越したブランドを扱っているが、この度、自動車システムや5Gなどの高度な試験に必要な高周波に対応するよう設計された、試験用ケーブル新製品Clarity(TM)70を発表した。試験ケーブルClarity(TM)70は、70 GHzまで非常に安定していて減衰も極めて低く、柔軟性を損なうことなく捻じれやクラッシュ、過剰な屈曲に対する鋼のように強い耐摩耗性を維持している。
　設計には、ケーブルとコネクタの接続部に有害な力が加わらないよう、人間工学も加味した筒状のステンレス鋼による保護、および六角連結ナットが含まれている。Clarity70は、業界をリードする性能と比類のない価値で有名な同社の実績あるClarityシリーズの最新製品で、5G帯域の高い周波数範囲を含む多くの用途に必要な条件を満たしている。再現性が高く、挿入損失の少ないこのケーブルは、必要とされる周波数範囲全体で機能し、忠実度の高い測定を保証する。また厳密な位相制御は、5Gスマートアンテナのシステム性能を最適化するための追加パラメータである。
　Clarity70には微小多孔性４フッ化エチレン樹脂(microporous PTFE※)誘電体を利用する位相安定ケーブルアセンブリがあり、らせん状に巻かれた金属化中間層と組み合わせて、屈曲、位相、振幅について安定した試験アセンブリとなる。試験システム接続と切断も頻繁に行われ、一般的にモジュール間を移動する。高周波の場合、モジュールまたはケーブルを移動する度に再校正が必要になる可能性がある。
　TMS社は業界で70年以上の実績があり、市場最高 クラスの包括的な製品一式を提供している。また防衛、医療、電気通信、精密試験、宇宙向けに対応する製品群を急速に拡大中である。100人超のエンジニアおよびグローバルな製造部門を有する同社は、独自のクオリティで顧客の複雑な要求事項に最適なソリューションを実現している。
　「5Gその他の高度な技術は、再現性、信頼性、再生産性の観点から、試験について新しい課題をもたらした」と、Times Microwave社のアプリケーションエンジニアであるJohn Muzzio氏は述べている。
「Clarity 70は幅広い周波数応答、頑丈で耐久性のある構造、位相安定性、長い屈曲寿命を特長としており、顧客は革新的な新製品を簡単に試験できる。また1.85mmコネクタも標準装備されている。これらのコネクタは、70 GHzまでの周波数と厳しい試験に対応できるように設計されている。ベクトルネットワーク・アナライザで使用できるよう、オス、メス、強化されたメスという3タイプの1.85mmコネクタが選べる。
　TMS社は数十年にわたり、何千もの組み立て品を設計・構築し、非常に過酷な環境でも実績を上げて、確かな性能を提供してきた。同社は、自社のエンジニアリングと生産能力により製品設計、設置、規制への適合、性能向上など、カスタマイズされたソリューションを始めとして、最も厳しい要求を満たすRF製品の提供が可能であり、世界6ヶ所の拠点でグローバルな生産能力を有している。最も重要なのは、同社が完全に統合された設計、製造、組み立て、試験能力を備えたメーカーであり、構想から試験、製造に至る完全なRF相互接続ソリューションを提供できることである。
　詳細はTimes Microwave Systems社のWebへ。
https://www.timesmicrowave.com

【※訳者注】PTFE：Poly Tetra Fluoro Ethylene（ポリテトラフルオロエチレン)の略で、4フッ化エチレン樹脂のこと。商品名テフロン。