2021年8月3日「IEC 62153-4-15: 2021」が発行され、同時に赤線版(RLV: Redline version)「IEC 62153-4-15: 2021 RLV」も発行された。RLV は前の版と比較して技術内容の変更を全て赤字等で示しているので、迅速かつ簡単に変更内容が把握できる。規格の表題は「金属ケーブルおよびその他の受動部品試験方法-第4-15部:電磁両立性(EMC)-伝達インピーダンス、遮へい減衰、または3 軸セルをもつ結合減衰の測定のための試験方法」である。
この規格は、3軸セル、伝達インピーダンス、遮へい減衰、コネクタの結合減衰、ケーブルアッセンブリとコンポーネント(たとえばアナログおよびデジタル伝送システム用のアクセサリなど)、通信ネットワークおよびケーブル用の機器などを測定する手順を指定している。この第2版は、2015年に発行された第1版を廃止して差し替わる。
また、前の版に関して次の重要な技術的な変更を含む。
a) バラン有とバラン無しの平衡コネクタ、組立品、部品の結合減衰の測定を追加
b) 試験アダプタの適用を追加
c) 可動短絡面の適用
d) 三軸「吸収体」セルの適用
e) 受信機の入力インピーダンスRが外部回路Z2の特性インピー
ダンスよりも高い場合の試験結果の補正
詳しくはIECのWebへ。(2021/08/21)
● IEC 62153-4-15:2021
https://webstore.iec.ch/publication/64070
● IEC 62153-4-15:2021 RLV(Redline version)
https://webstore.iec.ch/publication/70499