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AR/VRディスプレイ市場、2026年に51億200万ドル

May, 13, 2021, Northbrook--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「ARとVRディスプレイ市場、COVID-19影響分析、デバイスタイプ(AR HMDs, VR HMDs, AR HUDs, VR プロジェクタ)、技術(AR、VR)、デイスプレイ技術 (LCD, OLED, Micro-LED, DLP, LCoS)、アプリケーション、地域、2026年までのグローバル予測」によると、市場規模は2021年に9億9400万ドル、予測間にCAGR 38.7%成長で、2026年に51億200万ドルに達する見込である。
 様々なアプリケーションでARとVRデバイス採用増、ARとVRデバイスでOLEDディスプレイ需要の増加、様々な産業でARとVR HMDsの採用増、ゲーム業界におけるARとVRデバイス採用が、ARとVRディスプレイ市場の主要成長因である。

予測期間にHMDsがAR/VRディスプレイ市場で大きなシェア
 エンタプライズ、ヘルスケアプリケーション向けHMDs利用は、次の5年で市場の成長を牽引する主因。AR HMDsは、様々なアプリケーションで用いられている、コンシューマ、商用、エンタプライズ、航空宇宙&防衛、自動車、ヘルスケア。AR HMDs商用利用は、商用アプリケーション向けAR HMDs市場成長の原動力。HMDsは一般に、AR/VR、ミックストリアリティ(ハイブリッドリアリティとも言われ、ARとVRの両方をカバーする)、テレプレゼンスアプリケーション向けビジュアルディスプレイとして利用されている。HMDsは、小さく軽量、ユーザの頭の動きに一致して広い視野とステレオ機能、ディスプレイ画像が得られる。HMDは、筐体とともに、画像プロジェクタ、つまりディスプレイ、光学系、センサ、電子部品で構成されており、ヘッドバンド、ヘルメットでユーザの頭部にマウントされる。有線、無線のいずれかが可能。質量、コスト、ボリューム、簡便性、光学性能に関して、大幅な改善が、顧客によるHMDs採用を促進すると予測されている。

予測期間にコンシューマアプリケーションがAR/VRディスプレイ市場で大きなシェア
コンシューマアプリケーションは、2020年、VRディスプレイ市場で最大規模だった。コンシューマ技術におけるVR導入が、市場で多くの革新的な製品の発売につながった。さらに、VRデバイスのコストの継続的な低下、ソフトウエア開発、関連のコンテンツ開発が、VR市場の成長を後押ししている。コンシューマアプリケーション向けARディスプレイ需要は、主にゲーム産業から産まれる。AR技術は、特に、ゲーム産業から多くの関心を惹きつけている。それを使ってゲーミングエクスペリアンスを強化できるからである。APACは、予測期間にコンシューマアプリケーション向けの最速成長ARディスプレイ市場となる見込みである。この地域に主要なディスプレイメーカーが存在するからである。アジア、中国、日本、インド、台湾、韓国などの経済的パワーハウスが、コンシューマアプリケーション向けARディスプレイ市場の成長を後押しする。

予測期間にAPACが高CAGR成長
APACにおけるVRディスプレイ市場の成長を牽引しているのは中国、日本、韓国などの国々である。これは、主要なディスプレイメーカーの存在、コンシューマ需要の増加、VRデバイスの価格低下によるものである。同地域における多数のディスプレイパネルメーカーの存在により、最新のディスプレイ技術の採用がAPACでは高い。APACにおけるVRディスプレイ利用は、ヘルスケア、商業、エンタプライズ業種で伸びると予測されている。APACにおける商用およびエンタプライズ業種は、VRデバイスが簡単に利用できるので、これらのディスプレイを一般的に採用してきた。低価格VRヘッドセットは、APAC諸国では簡単に利用できる。すると、それがAPAC市場の成長ペース促進に貢献する。中国、韓国、日本、台湾などの国々におけるARディスプレイメーカーの存在は、ARディスプレ市場の主要ドライバーである。同地域は、世界最大のコンシューマ市場でもある。様々な業種でAR HMDsの採用増加、これらのデバイスの利用例増加により、次の数年でARディスプレイ市場は、同地域でブームになると予測されている。