AE Techron社は、スイッチモード・アンプで従来利用できなかった周波数で高出力動作を提供するクラスD設計の新製品、8500シリーズアンプを発表した。同シリーズのアンプは最大60 V/μ sのスルーレートで帯域幅DC〜50 kHzを備えている。最大20 kW(最大100 kVA の皮相電力)の長期電力定格を持つモデルもある。
さらに、リニアアンプ設計と同様の性能レベルに近い低歪み動作が可能である。このシリーズの各モデルはAC電圧範囲0〜277 V RMS、最大連続出力電流範囲60A〜300Aに対応している。また、他の全てのPWM設計と同様、軽量でコスト効率の高いパッケージで高効率動作を提供する。
AE Techron社の社長Larry Shank氏は次のように説明している。「アンプは従来どおりの設計なので、無効負荷から返された電力を再処理して、最大5倍の定格電力である皮相電力を達成できる。これは、最大50 kHzの周波数で動作する能力と相まって、EV車両のコンプライアンスおよび寿命試験での困難な試験用途の多くに解決策を提供する。ソナーにある大型のピエゾアレイを駆動する従来のソリューションを大幅に改善したものと言ってよく、電源に容量ベースのエネルギー貯蔵器を備えたほぼすべての電子システムの伝導イミュニティ試験にも最適。8500シリーズのアンプが実現する機能は、現在出回っているスイッチモード・アンプの中でもユニークなものである」。
8500シリーズモデルのサイズは、3U、単相、ベンチトップ・モデルからミニラックシステムまでさまざまである。すべてのモデルで、電流制限、動作モード、出力インピーダンス、アンプゲインなどをバックパネルスイッチ経由でユーザーがコントロールでき、現場での簡単な構成が可能。
詳細はAE Techron社のウェブへ。(2020/03/30)
http://aetechron.com/IND-RESEARCH-8500.shtml