April, 3, 2020, Northbrok--マーケッツ&マーケッツ(MarketsandMarkets)のレポート「協働ロボット(Cobot)市場、ペイロード、コンポーネント(エンドエフェクタ、コントローラ)、アプリケーション(操作、組立&分解、分注、加工)、産業(エレクトロニクス、家具&装置)、と地域、2026年までのグローバル予測によると、市場は、2020年に9億8100万ドル、CAGR 41.8%成長で、2026年までに79億7200万ドルに達する見込である。
協働ロボットは、様々な産業でますます採用が進んでいる。生産性向上、従業員の有効利用、作業場の安全性改善などが市場成長の主因。特に先進諸国の中小メーカーは、迅速にCobots導入を進めると見られている。これら中小メーカーの多くは、製造工程で、まだロボットオートメーションを採用していないからである。協働ロボットは、簡単に再配置、再プログラムできるので変化する要求に対応可能である。これは、中小企業に利益をもたらす。Cobotsは、大手製造業でも同じように導入されつつある。コスト削減促進、労働者の人間工学的労働条件改善のためでもある。
自動車産業が予測期間を通じて最大市場シェアを維持
自動車産業におけるCobotsは、主要自動車メーカーで利用されているだけでなく、これら自動車メーカーに自動車部品を供給する多くのOEMsでも導入されている。顧客からの自動車のカスタマイズ要求がますます強くなるので、メーカーは常に製造レイアウトの変化に備え、顧客要求の変化に対応しなければならない。したがって従来の産業ロボットの精度と効率とは別に、製造工程では柔軟性も重要要素になっている。Cobotsは、自動車産業では、人間工学的に好ましくない作業にも利用されている。自動車産業は、大手自動車会社以外に、OEMsとサプライヤで構成されており、自動車産業の大規模な製造エコシステムのために、予測期間を通じて市場で最大シェアを維持する見込みである。
予測期間に組立&解体アプリケーション市場が最高CAGR成長
Cobotsは、大小ワークピースの両方で、組立アプリケーションで使用されている。小さなワークピースでは、Cobotsは、従来の手作業ネジ締めシステムよりも反復性が優れており、適切なトルクと深さが達成できる。同時に、労働者と協調して作業することができ、全般的な組立プロセスのスピードアップとなる。中サイズおよび大型ワークピースでは、Cobotsはナット締め付けに使われている。Cobotsは単純な組立作業を一貫して行うことができ、作業者は品質制御を維持するために、その作業を監督するだけでよい。
APACのCobots市場は、2020-2026の間に最速成長
ヨーロッパにおけるCobots市場は、2021年にAPACに追い越される見込である。APACに大規模製造業が存在するためである。特に自動車、エレクトロニクスおよび金属分野が積極的にCobots導入を進めている。中国、日本、韓国(South Korea)がAPACにおける自動車車輌のほとんどを占め、それに対して、台湾、中国、韓国は、世界最大の電気・電子メーカーを擁している。地域プレイヤDoosan Robotics (韓国) 、 Techman Robot (台湾)は、Cobots開発に成功しており、これらはヨーロッパのCobotメーカーと競合する。