EMC Shop社は、元Arris Facility社(米国カリフォルニア州ネバダ)の施設、試験室、社員を買収し、(5 GHz Wi-Fiに必須の)DFS試験、EMC、アンテナパターン測定、規格適合に必要となる環境に配慮した製品評価を実施できるようになった。さらに、アンテナや組み込みWi-Fi製品の設計、開発、試験サービスも可能となっている。3 m法電波暗室、アンテナ試験室ほかの施設を保有したことで、同社は上記の試験、開発サービスをすぐにでも提供できることとなった。
ARRIS社から得たリソースは、EMC試験エンジニア、ハードウェア設計エンジニア、アンテナ設計エンジニア、試験エンジニア、ソフトウェア・エンジニアなどである。このエンジニア達は、特注の試験ソリューション、試験・開発部門といったEMC Shop社の基幹ビジネスをサポートすることになる。
同社のRoseville(カリフォルニア州)にある試験システムおよび資産により、既に自動車、商用、医用、軍事、航空宇宙製品のRF、電磁イミュニティおよびエミッション試験に対応しており、供試機器は1立方メートルまでのサイズで、電源は100 A、3相まで可能である。
ARRISからのエンジニアが加われば、試験室内での調整や再設計など顧客が試験所内での時間を有効に使えるようになる。他に製品の配送やビデオ会議、アンテナパターン測定、OTA試験※、環境試験などにも対応する予定である。試験所は2020年の認可を目指している。
詳細はEMC Shop社のウェブへ。(2019/11/09)
https://www.theemcshop.com/content/142-the-emc-shopacquires-arris-facility-launches-testing-design-division
[※訳者注] OTAとはOver-The-Airの略で、OTA試験は無線機器の信頼性、安全性、性能を正確に予測するために利用される。