December, 23, 2019, New York--産業および製造分野への技術投資が激増し始めており、2019年の590億ドルから、2030年には3750億ドルに飛躍する、とABIリサーチは見ている。ハードウエア収益は、1兆ドルを超える見込である。
製造は、大きなデジタル革命の只中にあり、人工知能(AI)、拡張現実(AR)、ロボティクス(AGVS, AMRs)、クラウドベースシミュレーションやモデリングなど産業のモノのインターネット(IIoT)に投資している。「Industry 4.0技術への変革的移行、広範なソフトウエアデファインド製造(SDM)分野は、幅広い技術プロバイダや実装者に膨大な機会となっている」とABIリサーチ、産業&製造、主席アナリスト、Ryan Martinは分析している。
インテリジェントに接続されるハードウエアは、収益の最大シェアを占め、2019年の2000億ドルから、2030年には8000億ドルに激増するが、関連するソフトウエアやサービスに比べると縮小する。ハードウエアの後、データと分析サービスが、収益を生み出すことに関しては最速成長セグメントであり、2019年の110億ドルから、2030年には1850億ドルに達する見込である。「工場フロアに新しいソリューションを導入するために必要とされるカスタムコードの量が低下するにつれて、スマート製造におけるデータおよび分析サービス収益の成長が加速する」とMartinは説明している。
工作機械、資産管理、コネクティッドPLCsが、今後10年でコネクティッドサービス収益で最も成長する。2030年までには、3Dプリンタ、コンピュータ数値制御(CNC)装置、ミル、産業用穿孔機の収益は1340億ドルに成長する。資産管理は、780億ドルに、また、Connected Programmable Logic Controllers (PLCs)は、400億ドルになる。Martinは、「Industry 4.0によって、相互接続される必要がある数100万の新しいエンドポイントが誕生する。しかし、既存のインフラストラクチャは、それをサポートできない。つまり、接続技術者やプロバイダが足を踏み入れるチャンスが生まれる」と説明している。
現在、2億6000万のデジタルファクトリ接続があり、その接続のうち2億3000万が有線によるものである。しかし、2023年までには、55億のデジタルファクトリの接続の大半はワイヤレスになる。「これは、新規接続エンドポイントの増加が後押しするものである、センサ、モバイルロボット(AGVs, AMRs)、先進的資産追跡(RTLS)、条件ベースのモニタリング、予測保守アプリケーションなどである」とMartinは見ている。
これら収益全般を促進する主導産業は、自動車、重機、飲食、タバコおよびエレクトロニクスである。また、Industry 4.0は地球規模の現象であるが、世界的な収益機会の約半分は中国と米国に集中する。それを追うのがドイツと日本。さらに、米国は、自動車などほとんどの産業でリードするが、中国は、機械、非金属鉱物、一次金属、織物でリードしている。