「電磁両立性(EMC)- 第4-11部:試験及び測定技術-電圧ディップ、短期間停電及び電圧変動イミュニティ試験」の仮発行版(PRV:Pre Release Version)が2019年8月23日に発行された。この最終国際規格案(FDIS:Final Draft International Standard)は正式規格発行まで最長6週間となる仮発行版で、FDIS の投票期間である2019年8月23日~10月4日の期間、購入可能である。このFDISを購入すれば、最終的な正式発行規格を自動的に受け取ることができる。
IEC 61000-4-11:2019は低電圧電源配電網に接続されている電気/電子機器の電圧ディップ、短期間停電、電圧変動などのイミュニティ試験方法と推奨試験レベルを規定している。この規格は、定格入力電流が相当たり16 A以下で、50 Hz または60 HzのAC配電網に接続されている電気/電子機器に適用し、400 Hz ACの配電網に接続する電気/電子機器には適用しないが、将来的にはIEC規格によって対応予定である。
この規格の目的は、電気/電子機器に電圧ディップ、短期間停電、電圧変動などを適用する場合のイミュニティを評価する共通基準を確立することである。
(注1:電圧変動試験はIEC 61000-4-14が適用される。61000-4-14に書かれている試験方法は、定義された事象に対する機器やシステムのイミュニティを評価する方法と同じである。)
(注2:IEC Guide 107に書かれているように、この規格はIECの製品委員会に使われる基本EMC規格である。またガイド107にも記載されているが、IEC製品委員会(product committee)は、このイミュニティ試験規格を適用すべきか否か、適用する場合には適切な試験レベルを決定する責任がある。技術委員会77(TC77)および傘下の小委員会(sub-committee)は、製品に特定のイミュニティ試験の評価値について、製品委員会と協力する準備ができている。)
2004年に発行された第2版と修正票1:2017はキャンセルされ、この第3 版に差し替えられる。この版は、技術的な改訂で構成され、前の版に対し以下の重要な技術的な変更を含む。
a)トランジェントの立ち上がり時間と立ち下がり時間は、第3節で条件が定められている。
b)電圧ディップと短期間停電の発生源は、ここでは第4節に記載されている。
詳細はIECのWebへ。(2019/08/23)
https://webstore.iec.ch/publication/65684?utm_source=Webstore+Just+Published&utm_campaign=f4295d13c0-JUST+PUBLISHED+by+the+IEC+-+Edition++2019-08&utm_medium=email&utm_term=0_61d266ee9e-f4295d13c0-51596217