●パート1「IEC 62236-1:2018およびIEC 62236-1:2018 RLV」
2018年2月9日発行 第3版
https://goo.gl/5tVBCV
表題は「鉄道分野-電磁両立性-第1部:通則」である。旧版から新版への技術変更を示す赤線バージョンも同時に発行されている。この規格は、都市大量輸送や軽軌道鉄道などの全ての鉄道システムの電磁的環境を規定している。また、このシリーズの全てに対する性能判定基準を定めている。エミッション評価方法を記述し、最もよく遭遇する電磁界分布図作成方法基準を説明している。この規格は全ての鉄道システムから外部へのエミッション限度値を決定している。鉄道インフラストラクチャと電車間のインターフェースでEMCを達成する管理プロセスについて参照事項が載っている。
●パート2「IEC 62236-2:2018およびIEC 62236-2:2018 RLV」
2018年2月9日発行 第3版
https://goo.gl/QXyy5u
表題は「鉄道分野-電磁両立性-第2部:鉄道システム全体の外部へのエミッション」である。内容は表題通り鉄道システム全体から外部に対する無線周波数のエミッション限度値を設定している。適用する試験方法および、牽引車両や無線周波数(地図作成)の一般的な電磁界強度情報を定めている。
●パート3-1「IEC 62236-3-1:2018およびIEC 62236-3-1:2018 RLV」
2018年2月15日発行 第3版
https://goo.gl/YGL2vo
表題は「鉄道分野-電磁両立性-第3-1部:鉄道車両-列車及び完成車両」である。このパートは、全ての鉄道車両に対するエミッション要求とイミュニティ要求の内容を指定している。客車全電車車両だけでなく牽引車両全ておよび全編成が対象である。同シリーズのこのパートの適用範囲は、車両の個別のエネルギー入出力インターフェースである。
●パート3-2「IEC 62236-3-2:2018およびIEC 62236-3-2:2018 RLV」
2018年2月15日発行 第3版
https://goo.gl/RBGZhx
表題は「鉄道分野-電磁両立性-第3-2 部:鉄道車両-機器」である。このパートは鉄道車両での使用を意図した電気・電子機器に、EMC要素のエミッションとイミュニティが適用される。完全な鉄道車両に対するイミュニティ試験が現実的でないので、代替の手段としてこの規格が使われることもある。
●パート4「IEC 62236-4:2018およびIEC 62236-4:2018 RLV」
2018年2月15日発行 第3版
https://goo.gl/BrSMPQ
表題は「鉄道分野-電磁両立性-第4部:信号及び通信機器のエミッション及びイミュニティ」である。このパートは、鉄道システム内で設置される信号と通信機器の電磁的なエミッションとイミュニティに適用される限度値を定めている。EMCプランは、このパートが線路脇やホームに設置されている鉄道運用機器にも適用可能かどうかを記載している。
●パート5「IEC 62236-5:2018およびIEC 62236-5:2018 RLV」
2018年2月15日発行 第3版
https://goo.gl/3kG9JG
表題は「鉄道分野-電磁両立性-第5部:地上電源設備及び機器のエミッション及びイミュニティ」である。このパートは、電源と接続され鉄道に固定して使うことを意図した電気・電子機器および部品のEMC面のエミッションとイミュニティに適用する。
詳細は、文中の各規格のIECのウェブへ。(2018/02/15)